白い土地 ルポ 福島「帰還困難区域」とその周辺

三浦英之 / 集英社クリエイティブ
(6件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ぱぐはぐ

    ぱぐはぐ

    まだまだ原発の脅威は全く衰えていないのに、国民の多くはその危険性が1000年単位で続くことを認識できていない。そのことに触れるのはまるで御法度の様にメディアも伝えない。知人の福島県民が、原発地域のことを悪様に批判していたのもよく分かる一冊。続きを読む

    投稿日:2021.03.02

  • たかちん

    たかちん

    終章にあった「復興五輪」の主語が「被災地・東北」ではなく、「東京」であることが深く心に響いた。やはり東京というのは地方のことは関係ないようである。現状、帰宅困難区域やその周辺の復興など、まだまだ遠く先の話。原発名に「福島」とついているため、風評被害が県内全体に広がってしまっているということも。話が飛んでしまうが、政府はコロナ禍においてコロナに打ち勝つ五輪を開催したいのだろうと思ってしまった。続きを読む

    投稿日:2021.02.20

  • おおきに!(smoneyb)

    おおきに!(smoneyb)

    「白地」それは福島原発事故によって作られた「帰宅困難地域」のうち、放射線量が極めて高く、住民の立ち入りが厳しく制限され、将来的にも居住の見通しが立たないエリアのことを示す隠語。

    原発事故の直後から、朝日新聞の記者として福島原発事故の現場に入り込み取材を続けるルポライターの渾身の告発の書。
    「政府が掲げる「復興五輪」 その言葉自体に偽りはない。ただ、その対象が彼らと私とでは違っていたのだ。彼らが掲げる「復興」とは、原発被災地や津波被災地の「復興」ではなく、彼らが暮らす首都・東京の「復興」。もっと踏み込んで言えば、その東京に電気を送る東京電力の「復興」ではなかったか。
    最後の章で、筆者はこう考察する。
    地元に入り込み、静かに熱く伝える記事は、読む価値があると思う。
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    投稿日:2021.01.18

  • spica2015

    spica2015

    三浦さんのお書きになったものは間違いない感じがして安心して読み始められる。
    もっと丁寧に読むべきなのだろうが、ページをめくる手が止まらなかった。
    Twitterなどで読んでいたものが、より詳しく書かれていた。
    コロナ禍で、震災から10年の節目も、薄く短く弱い印象で流されそうで辛い。今もなお苦しみ続ける人たちのことを忘れるわけにはいかない。
    これからのルポもよろしくお願いしたい。
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    投稿日:2021.01.13

  • あきやn

    あきやn

    三浦英之さんの著書を読んだのはこれで四冊目。
    どうして、氏の言葉はこれほど心に届くのか。

    第1章「夕凪の海」第4章「鈴木新聞舗の冬」第5章「ある町長の死Ⅰ」どのページを読んでも、現地で人々の声に耳を傾け続けた氏にしか、書けない言葉ばかりであるからだろうか。
    『「帰還困難区域」とその周辺』で生きる人々の声を記録し、未来へと繋げる。
    そんな記憶の記録。
    僕たち日本人にとって、大きなテーマである原発という問題を考える上で欠かせない「生きた声の一冊」であることは間違いないだろう。
    続きを読む

    投稿日:2020.11.08

  • sonnet

    sonnet

    人が過酷な状況を伝え記そうとするときに、人は冷静さを

    自らに課すのだろうと、私自身は考えていたように思う。

    どうやらそれだけではないと、読み進むうちに、自らの甘さに気付く。



    まず、三浦氏がなさったことは、目前の過酷な事実に向き合いながら、

    そこに向き合う様々な人々の姿を克明に記録することだったのではないか。

    新聞記者の三浦氏は、新聞配達を手伝いながら、町長への取材、

    被害者の方々の様々な状況把握。(これには、人間の様々な本質が表われる。)

    町長は志半ばでお亡くなりになりました。



    そして、最も過酷な事故を起こした「東京電力」の被災者への対応について。

    巨大な組織の空回りの対策。国の救助、対策の遅さ。冷酷さ。



    それらすべてが「人間」なのだろう。

    「白い土地」とは、「地図上になにも描かれていない土地」ということだろう。

    そこはすでに道も田畑も民家も学校もないということなのだろう。

    そして、一面の緑であるが、それは健やかな緑ではない。



    この途方に暮れる状況に、人々は賢明に生きようとしている。

    三浦氏の賢明な記録が読者に届けられたのだということ。
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    投稿日:2020.11.05

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