人間の土地へ

小松由佳 / 集英社インターナショナル
(6件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
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ブクログレビュー

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  • ❄︎

    ❄︎

    このレビューはネタバレを含みます

    『人間は、最低限の生活が保障され、安全を手にしても、それだけでは生きるために十分ではないのだ。(略) 働く自由、家族と移動する自由、何を食べ、誰に会い、どこで暮らし、どんな環境を選びとるかという自由。そうした、日々の選択によって自分の生があるという実感。それこそが”人間の命の意義”なのではないだろうか。』154頁

    『つまり根本的な前提が違うのだ。この出来事によって私は、相手を理解できないということを理解することの大切さを学んだ。話し合って解決しようと思うから衝突することもある。相手が前提すら異なった存在だと受け入れ、価値観が違っても、同じ場にいられる道を探すことが、本当の意味での共存ではないだろうか。』185頁

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    投稿日:2021.03.21

  • spica2015

    spica2015

    まず著者がすごい人。K2登頂だけでもすごいのに、その後の生き方がまたすごい。というか、たまたまシリアに縁ができ、今の夫、夫の家族との付き合いが始まったところにシリアの内戦が始まり、シリアの人々の苦難に沿うことになった。
    どう解決するのか、いつ解決するのか、全く見通しが立たない。
    遊牧民の大家族の幸せな暮らしが一変してしまったのがとても辛い。
    シリア人の一族を通して、シリアの人々のことを考えさせてもらったことに感謝する。今後の家族のこともとても気になる。ものすごく逞しく生きていらっしゃるが、逞しくならなければ生きていけないということでもあるだろう。
    何かできることがあるはずだが、とりあえず今はシリア内戦について、シリア難民について関心を持ち続けよう。
    コロナ禍で、どの国も自分の国のことを考えるのが精一杯という中で、難民でいるということはどれほどの絶望だろう。
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    投稿日:2021.03.08

  • ゆうすけ

    ゆうすけ

    K2を日本人女性として初めて登頂した小松由佳さんの著作であるが、内容は彼女がシリア人男性と巡り合い、そこからシリア内戦に巻き込まれていく模様が描かれている。

    シリア内戦の情勢の複雑性やヒリヒリと感じる絶望感が市民の目線で描かれている。
    勉強になった。

    タイトルは僕の好きな本、サン=テグジュペリの「人間の土地」から。
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    投稿日:2021.01.11

  • わ

    シリア人と結婚した日本人女性の著者が、フォトグラファーとして、またイスラム教に改宗した妻として、シリアの生活や文化、内戦の状況、人々の様子等の体験を記録したノンフィクション作品です。

    共生の為には、価値観の異なる相手のことを理解し、認め、尊重することが大切なんだと思いました。
    それは、シリアと日本のようなあからさまに違う国同士の話だけではなくて、例えば夫婦の小さな価値観の違いについても同じで、お互いの価値観を尊重することで、より良い家庭になれるような気がしました。
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    投稿日:2021.01.06

  • katakai

    katakai

    このレビューはネタバレを含みます

    「君はそう書かれていたらそのまま信じるのか?」
    「今日は泊っていきなさい」別れの挨拶

    パルミラ遺跡の盗掘
     先陣が残したものを見つけて生活の糧にする

    この国では先に警察を味方につけたほうが正義になる。 真実ではなく利益。
     軍隊でも。秘密警察でも。
     賄賂で自由と安全を買う。
     越境ビジネス 2万円≒シリアの平均月給

    ゆとりの時間ラーハが人生の価値
     自給自足の放牧業 食費は収入の1/10
     税金は払わない、電気水道は自分で引く
     医療費教育無料、ガス石油資源豊富、

    ハラール
     神に許された屠畜か? ≠日本の肉 =すべての魚

    IS
     無差別空爆を行う政府軍とは異なり解放を説き、
     支配、占領していった。

    歳をとった木ほど土が違えば生きるのが難しい。
    文化はすでにあるものを継承する要素の方がはるかに強い。

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    投稿日:2021.01.01

  • ふるえるワカメちゃん

    ふるえるワカメちゃん

    NHKラジオ 高橋源一郎の飛ぶ教室 で紹介されていた本(下記URL参照)。ハラハラドキドキ、静かな情熱に突き動かされるように展開する、著者の四半生記。シリアの複雑さも、多層的に住民目線で描かれる。まだ見ぬ世界の新しい景色を、これからも見せて頂きたいと思いました。

    https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/detail/gentobu20201002.html
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    投稿日:2020.11.10

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