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桑原水菜 / 角川文庫 (5件のレビュー)
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tomojuju
難しい本を読んだ後にサクッと読める作品の心地よさ。大事です。 今回は短編集。 3人のキャンプストーリーがほのぼの、でもキャラのエッセンスが詰まっていてよかったな 2023.10.1 166
投稿日:2023.10.01
もりくま
『佐々木家の庭、掘るべからず』 「なんとなく、みんなが行くから大学にいって就職して、時期がきたから結婚して出産して…思えば私、自分の人生で、自分で行き先を決めて船を漕いだことなんてあったのかな」って桃…子さんの言葉に首がもげるほど共感してしまった…。 「行き先は今からだっていくらでも決められますし、いくらでも漕げますよ。自分がオールを握ってることさえ忘れなければ」柳生さんの言葉。しみる。 『あの時代に続く空』 「女ってやつは男とちがっていつもリミットに追い立てられている。選択肢があるうちはずっと迷い続けなきゃならん。それが嫌だった。だったら、はじめから選択肢など持たない状況に自分を置いたほうが楽だと思ったんだろうな」鶴谷さんの言葉。なんか今回は、女性の人生様々だな。 そしてまさかの「なんなら俺を嫁にしてもらってもいいんすけど」って無量の冗談が!!続きを読む
投稿日:2023.05.22
いこ
このレビューはネタバレを含みます
短編集は命の危機に瀕するようなハラハラする展開がほぼないので安心して読める。 無量の過去話は必ずしも明るい話ではなかったけれども、どん底から今の無量になったいきさつが分かる貴重な掘り下げ過去話だったので、興味深かった。 また忍ちゃんがノリノリで縄文カフェに着手したのも、安堵材料に。 彼の最近の精神的負担は計り知れないので、他のことに没頭できて、しかもちゃんと仕事して楽しんでいる様を見ると安心できるというか。 銅鐸に銅剣に縄文土器。 個人的に大好きな遺物が多数登場するという意味でも興味深い一冊だった。
投稿日:2022.05.14
ちこ(´・ω・)
「佐々木家の庭、掘るべからず」 庭には先祖が埋めた物が。 これだけ露骨な態度をとっていたら不審がられるのも無理はないが、自分たちの生活をかけた一大イベントだと思うと仕方のない事なのかもしれないな。 …「あの時代に続く空」 持ち主を見つけてほしい。 名前や別れた後の事が不明なのは戦争という時代が関わっているのかもしれないが、これだけの年月を経ても出会える事はあるのだな。 「神がかりの少年は笑った」 閉ざされた心を救うのは。 トラウマどころか一生関わりたくないと思うのが普通であるが、それを乗り越えたからこそ今笑って過ごせるようになったのかもしれないな。 「縄文カフェへようこそ」 地道に探しだした物たち。 近くで見つかりお手軽に楽しめる趣味だったのだろうが、楽しいという想いがあるだけでこれだけの事を一人でやり遂げたのは凄い事だよな。続きを読む
投稿日:2021.06.22
みかりん
西原無量シリーズ、12作目。短編集。 本編と異なり、番外編となる短編集はJKとかよく分からない謎な組織が絡まない分、とっても読みやすいし、発掘薀蓄も面白い。前2編は純粋に発掘ミステリを楽しめるし、後…2編は亀石さんと無量の出会いや相良さんの素の一面を見れたりと、スピンオフとしての面白さが存分に生きていて、短編集ながら非常に読み応えがあって良かったデス。続きを読む
投稿日:2021.03.11
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