革命テーラー

川瀬七緒 / 角川文庫
(3件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
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ブクログレビュー

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  • hs19501112

    hs19501112

    このレビューはネタバレを含みます

    川瀬七緒の初読み。
    川瀬七緒には、ちょびっとした思い出が。


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    震災後ちょびっとした頃、実家の母から電話が。
    『お前、小説読むのが好きだったよな?川瀬七緒って作家、知ってっか?』

    「いや?知らないけど?それがどした?」

    『いやな、この前知り合った人の娘さんが小説家で、ちょっと前にナントカ賞っていうすごい賞をもらったそうなんdqだ。その人からサイン入りの本をもらって読んでるんだけど、けっこう面白くてね。お前も読んでみたら?』

    ・・・と、そんな感じで。
    一応ググったら江戸川乱歩賞か。
    「よろずのことに気をつけよ」
    あらすじ読んだら、つまらなくはなさそうだけどまあ特に興味を引くほどではなかった。「古本屋の100円コーナーで見かけたら買ってもいいけど、定価で買うほどではないか。」という程度。

    母には適当な返事をし、結局、読むことは無かった。

    とは言っても、故郷出身の作家とあって、名前だけは記憶に留めていたし、時おり書店でも、気が向いたら著者名を探してみたりもした。(ほとんどの場合、見つけられなかったけど)

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    そんなこんなで7~8年が過ぎた先日、書店に平積みされてたのが『革命テーラー』だった。

    表紙裏面のあらすじを読んだら、舞台が福島だとのこと。
    あらすじの内容自体は別に興味もそそられなかったけれど、

    福島が舞台の小説、読んでみっかな?

    程度の意識で購入。すると・・・

    主人公の母親がエロ漫画家?
    コルセット?コール・バレネ?…なんたらかんたら、見慣れない単語が飛び交うわ飛び交うわで、いきなり挫けそうになった(笑)。

    が、しかし!
    50ページほど読み進めると、物語の不思議な魅力に少しずつ引き込まれ始めた。

    服飾関係の蘊蓄には辟易しつつも、スチームパンク少女の登場辺りから、俄然物語が動き始めた。

    スチームパンク??
    いまいちよく分からん世界観ではあるものの、まあ、昔読んだ桂正和の漫画の世界観みたいなもんかな?(たしか「DNA2」とかいうやつ)

    また、具体的な地名こそ出されてないが、
    城下町
    小綺麗に整備されてしまった城跡
    潰れた映画館
    川沿いの道
    阿武隈川の小石
    ・・・などのキーワード、そして筆者の出身地(母がその母親と知り合った病院)から考えると、小説の舞台の町は、どう考えても我が故郷の隣市・・・3年間通った高校がある市だとしか思えない!!!

    また、自分の母校は(今は共学になったけど)男子校だけれど、近くにあった女子校が共学化を機に改名した校名が、まさしく主人公達の通う高校名を連想させる語感を持っている・・・・

    って部分に思い至ったら、さらに物語に引き込まれた!
    じいちゃん、ばあちゃん達が立ちあがり仲間になっていく様。
    日に日に生き生きとしてくるばあちゃん達。
    「変な子」だった明日香の真っ直ぐ過ぎるくらいに真っ直ぐだからこその魅力に気づく主人公にニンマリし…。

    そして、クライマックスに向けての盛り上がり部分では、もはや目が離せなくなった。

    結末にも、十分納得。

    とても愉快な読書時間をくれた川瀬七緒さんに、感謝。
    とっても面白かった。

    川瀬さんの、他の作品もぜひとも読みたくなった(^-^)v。

    ★4つ、9ポイント半。
    2021.02.06.新。

    ※「ごせやける」って言葉、久しぶりに目にして懐かしかった。(祖母がよく使ってたな)

    ※名前すら出されなかったけれど・・窮地に立たされた主人公に「救い」をもたらした、担任の先生が格好良かった♪

    ※卑劣な手段で主人公母子を貶めようとした真鍋女史には、痛快なくらいにギャフンと言わせる顛末が見たかった、という点だけは若干心残りかな。

    ※作中で何度も描写された「エヴェレット・ジャポニズム」の世界観、写真かイラストでもいいから、ビジュアル的にも見てみたかった。

    ※寂れた地方都市の商店街を活性化…、今も我が母校が残る街に、この小説に出てくるような面々が立ちあがり、何かを始めたら面白いな…とか、妄想が膨らんだ(苦笑)。

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    投稿日:2021.02.06

  • hisakarei

    hisakarei

    文芸カドカワ2016年12月号〜2017年3月号掲載のものに加筆修正し、2017年12月KADOKAWAからテーラー伊三郎として刊行。2020年10月改題して、角川文庫化。コルセットを世に出すために奮闘する老人と高校生男女二人が起こす奇蹟のようなストーリー。川瀬さんの話には、ヲタクというか、その道まっしぐらというようなユニークな人達が登場して活躍することが多いですが、今回もその路線で、とても楽しめました。服飾ものというのも興味深く、楽しかったです。お話の中のデザイン、コーデを見てみたいです。続きを読む

    投稿日:2020.12.24

  • pata

    pata

    このレビューはネタバレを含みます

    2020/12/23
    文庫になったので再読。
    タイトル変わったのはどうかな。
    テーラー伊三郎の方が語呂はいいし得体のしれない感が好きだけど、得体のしれないのは諸刃の剣だもんね。
    門戸を開く意味では革命テーラーかな。
    二回目でもめちゃめちゃ面白くて大満足。
    そして初回と同じかそれ以上に映像化を望むのです。
    だって!見たいやん!
    素敵なコール・バレネとそのコーディネイト。
    アクアが作ったお店。
    スチームパンクな時計台。
    心がざわざわするんですよ。
    私もなんかせねばと。
    そういうの大事なんですよ。

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    投稿日:2020.12.23

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