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谷津矢車 / 文春文庫 (3件のレビュー)
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総合評価:
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rin.0909
入院中 4冊目。 もっともっと浮世絵や美術史、文化史について学びたくなった。義務教育レベルの知識しかないので、作者が意図している情景が十分にイメージできなかったかもしれないが、ストーリーとして、絵師…や周りの登場人物の生き様を追いかけるだけでも十分に読み応えがあった。 自分も今は、ただベッド上にいて、将来への不安を抱えながら時間が過ぎるのを待つ身だが、自分の大事にしているものは何なのか、自分の生きる道は何なのか考え、矜持を持って生きたいと思う。 本作の幾次郎は「奇説 無惨絵条々」の幾次郎なのでそこを踏まえて「奇説-」も再読したい気持ちになった。それぞれの生を全うできるように。 続きを読む
投稿日:2022.08.22
ロカ
このレビューはネタバレを含みます
明治維新に翻弄された絵師、歌川芳藤。 彼の生涯を描いた作品。 一つのことを貫き通した彼の人生は辛かったのか、満足するものだったのかはわからないけれど、極めるということはこういうことなのかも知れない。
投稿日:2020.10.08
文藝春秋公式
【歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞作が待望の文庫化】歌川芳藤・芳年・芳幾・暁斎ら個性溢れる絵師が、幕末から明治の西欧化の波に抗いながら苦闘する。絵師の矜持と執念に迫る傑作。
投稿日:2020.09.17
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