サツマイモの世界 世界のサツマイモ 新たな食文化のはじまり

山川理 / ボイジャー
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  • whitesheep11

    whitesheep11

    著者は、農林省でサツマイモの研究をしてきて、今でも民間でサツマイモ研究を続けているサツマイモのエキスパートだ。



     そんな著者が紐解いていくサツマイモの現代史、植物学、農政学、歴史地理でサツマイモの姿が浮き彫りになる。




     今のサツマイモがホクホクではなく、ネットリが主流になっているそうだ。今まで気づかなかったが、2010年ごろからべにはるかやべにまさりと言ったやわらかくて甘い新品種が売れてきていると著者が述べている。




     市場の人たちは、ホクホクの意も出ないと売れないという固定観念があり、やわらかいタイプのサツマイモを受け入れてこなかったが、し好の変化と、冷えたものを再び温めて食べたり、超高齢化社会になり、ホクホクでは喉を詰まらせ手水がなくては食べられないといった事情からネットリしたサツマイモが好まれるようになった。いつまでもホクホクしてばかりいられないようだ。




     サツマイモは、干ばつや台風、病虫害に強く、米の3倍収穫出来て調理しやすく、栄養分がたくさんあるといったいい点があるので、サツマイモは「傑出した特性」を持っていると言える。




     サツマイモの生産量に関して意外に思ったことがある。それは、アメリカが日本を抜いてると言う点だ。今、4万haを超える生産量で、アメリカ人が年間1人あたり2kgくらいとある。アメリカ人は、オレンジ色のサツマイモをよく食べて、離乳食や冷凍チップとして売られている。とはいっても健康志向の強い人限定だろうなあ。




     サツマイモを使った商品に干しイモがある、干しイモをたまに買うことがあり、裏面を見るとみる会社の名前がある、それは、幸田食品。茨城県ひたちなか市にある干しイモを作っている会社だ。若者に干し芋を食べてもらいためにいろいろ考えて商品開発してきたとある。干し芋氏の食文化を伝えていくために、「ほしいも学校」を作り、「ほしいも世界大会」をひたちなか市で開催するまでになったそうだ。



     まあ、女子中高生や女子大生が干し芋を見て「きゃ~干し芋じゃねえ。超やばい。激ウマ」と思ってもらえる見た目やパッケージづくりをしないと振り向いてもらえないだけに、どう売っていくか思案のしどころだ。




     手ごろな値段で手に入り栄養豊富と来たら、サツマイモを食べる文化はこれからも残してほしいところだ。
      
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    投稿日:2020.12.05

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