警察の階級

古野まほろ / 幻冬舎新書
(6件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ロビーB

    ロビーB

    「巡査」から「警察庁長官」まで。
    全ての警察官は11の階級等を与えられる。
    常に指揮系統を明確にすることで、どんな有事にも乱れなく対処できるようにしているのだ。
    各階級の任務、配置、処遇は?
    昇任試験、人物選考、現場にこだわる職人肌警察官の救済法ほか、「人」だけが財産である警察の昇任の仕組みとは?
    キャリアがトップに上りつめるまでのルートとは?
    元警察官僚のミステリ作家が、30万人を束ねるスゴい仕組み・「階級」の全貌を描きだす。
    『警察モノ』ファンだけでなく、全組織人必読の一冊。



    日本を舞台にしてミステリを書こうと思ったら、警察の介入は必然である。
    いわゆる「嵐の孤島」や「吹雪の山荘」のようなクローズドサークルシチュエーションなど特殊状況を除いて、殺人事件の捜査にあたるのは警察になる。
    そのとき、ノンキャリアの警察署長が登場したり、キャリアの巡査が交番勤務をしていては、どうにも都合が悪い。

    というわけで、ミステリを書こうと志す人にとっては必読の一冊であるような気がする。
    僕はミステリ作家になろうとは思ってもいないので、単なる好奇心として読んだ。

    でも、個人的には、ミステリ作中の警察の階級制度だとか仕組みだとかが、現実世界のそれと完全に一致している必要ってあるのかなとも思っている。
    ミステリ読みなら誰でも知っているような基本的な知識は現実に準じていてほしいけれど、物語を魅力的にするためであるならば、意図的に考証を無視するのはアリだろう。

    「リアリティがある」ということと「現実に合致している」ということは全然別物。
    読者が「リアル」だと感じることができればそれでいいだろう。
    そもそも、現実世界の話をするなら、どんな名探偵だろうとも一介の素人にペラペラ捜査状況を喋った上で助言を求める警察なんてこの世にないよ、という話になってしまうだろう。

    というわけで。
    ミステリ作家を志す皆さんは、本書を「絶対に順守すべきゲンミツな参考書」ではなく、最低限知識として持っていたらいいよね、くらいの気持ちで、ぜひ面白い作品を書いて頂きたい。
    続きを読む

    投稿日:2021.09.22

  • シマウマ

    シマウマ

    警察ドラマや小説が断然面白くなる。警部がどれだけ偉いのか。コナンでいえば小暮警部はかなりの出世である。古畑任三郎だって警部補なのである。ただ、そこにはもちろんその人の生き方が反映される。警部となると管理職となってしまう。あえて警部補までなら昇進してもいいという人は沢山いるそうだ。踊る大捜査線のスリーアミーゴスは実はめちゃくちゃ昇進している人達である。警視や警視正クラスである(笑)続きを読む

    投稿日:2021.03.21

  • 匿名希望

    匿名希望

    巡査、巡査長、巡査部長、警部補の実働部隊
    警部、警視、警視正の指揮命令
    警視長、警視監、警視総監、警察庁長官の経営、企画
    それぞれの役割を見た時に、警察という組織が縦にも横にも上手く機能するものだと感心しました。
    また、警視正以上を国家公務員とすることて、国が都道府県の利害を調整するというのも良くできたシステムだと思います。警察という組織が普通の会社組織と変わらず、出世競争の組織とも実感。
    続きを読む

    投稿日:2021.02.09

  • horinagaumezo

    horinagaumezo

    元キャリア警察官僚で作家の著者が、「巡査」から「警察庁長官」までの11の警察官の階級等について、それぞれの任務と役割、任用と昇任、職制と配置、年齢と処遇、その他特色を解説。
    警察組織についての基礎知識として本書の内容は有用である。警察組織が昇任時の教養を重視していて、その都度長期間の合宿式の研修があることなど、知らなかった事実も多く、勉強になった。続きを読む

    投稿日:2021.02.07

  • のり

    のり

    巡査から警察庁長官まで。全ての警察官は11の階級等を与えられる。常に指揮系統を明確にすることで、どんな事態にも乱れなく対処できるようにしているのだ。各階級の任務、処遇は?。元警察官僚のミステリ作家が、30万人を束ねるスゴい仕組みの全貌を描き出す。「警察モノ」ファンだけでなく、全組織人必読の一冊。(2020年刊)
    ・まえがき 
    ・序 章 警察における階級のあらまし
    ・第一章 巡査
    ・第一章の2 巡査長
    ・第二章 巡査部長
    ・第三章 警部補
    ・第四章 警部
    ・第五章 警視
    ・第六章 警視正
    ・第七章 警視長
    ・第八章 警視監
    ・第九章 警視総監
    ・終 章 警察庁長官

     どうも著者の文体が合わないので読みにくいのだが、内容はとても面白い。
     中の人だった著者が中から見た階級制度なので、他書には無い説得力がある。
     単に各階級に留まらず、初級幹部、中級幹部、上級幹部といった区分が階級章に現れているのも目からウロコであった。
    続きを読む

    投稿日:2020.11.08

  • joronnkj

    joronnkj

    いままでの著者の著作と変わらず、軽快な語り口で警察組織に関する説明が厚く加えられている。

    今回は警察の階級を通した視点での話であり、この切り口でここまで詳細に記された文献は見当たらない。

    例えば、警部になるには何が必要で、昇進したらどのような仕事となるか、何をしなければならないか、さらに昇進するには、平均年齢は…などなど、事細かく説明が加えられている。

    警察組織に興味がある人は一度読んでほしい。
    続きを読む

    投稿日:2020.10.17

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