【感想】ゼロからつくる科学文明 タイムトラベラーのためのサバイバルガイド

ライアン ノース, 吉田 三知世 / 早川書房
(13件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
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ブクログレビュー

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  • Anony

    Anony

    感想
    先人達が積み上げてきた文明。天才が1人いたところで再現することなど不可能。科学史の歩みを1人で再現するにはあまりにも時間が足りない。

    投稿日:2023.11.28

  • がーくん

    がーくん

    人類がいつ発明してもおかしくなかったのに実際に発明するまで数百年~数千年の時間を要したモノが面白い。一方で、素材を紹介してもその素材の見分け方、見つけ方の記載がないことが多々ありサバイバルガイドとしては欠陥がある。続きを読む

    投稿日:2022.09.25

  • izumowol

    izumowol

    タイムマシンの故障によって過去に閉じ込められてしまった
    トラベラーのために書かれた、一から科学文明をつくり出す
    ためのマニュアル─という体裁を取りつつ、その実科学文明
    とは何かを描き出そうとする本だと思う。つい先日読んだ
    「宇宙人と出会う前に読む本」に通じるところがあるな。
    全体として内容は浅く広く、所々にちりばめられたジョーク
    と相まって気軽に読める雑学本といったところか。実際に
    過去に閉じ込められたとして、このマニュアルを活かせば
    上手く行く、とは到底思えない(相手にするのも人間であり
    彼らにも社会があり現実があるゆえ)というのは言いっこなし
    かな。
    続きを読む

    投稿日:2022.07.30

  • rafmon

    rafmon

    図鑑というか、辞典と呼ぶべきか。500ページ以上の分厚い内容、ジョーク混じりのライトな語り口、タイムトラベルというお楽しみ設定。原始世界にタイムトラベルした際に、機械トラブルで戻って来れなくなったら?誰もが考えた事があるのではないだろうか。文明、社会は確かに発展しているが、自分自身の実力でサバイバルできるのか。着の身着のまま過去にタイムトリップしたら、恐らく原始人にスマホを見せびらかす事がせいぜいだろう。

    言葉とは、測定単位とは。火の起こし方、何が食べられるか、紙や火薬、虫、鉄、蒸気機関などなど。博物学とも言えるだろうか、本著には知識が満載だ。浅く広くとも言えるが、それほど浅くもない。ただ、実用的と呼ぶには後一歩。その中間かな。とにかく、全文生真面目に読むと胃もたれするので、飛ばし読み程度でちょうど良いかもしれない。
    続きを読む

    投稿日:2022.05.28

  • tashiro00

    tashiro00

    このレビューはネタバレを含みます

    有史以来どころか先史、言語の発生前からの文明の歴史について網羅的に学べる本。体感としてはゲーム「civilization」内にある「civilopedia」に近いかもしれないが、本著ではより現代からの後方視的な視点からちょくちょく「fallout」チックな皮肉が織り交ぜられていて大変好みであった。

    が、本著の本題は科学技術そのものにあるわけではないと思う。歴史の中で人間が無駄なことばかりして過ごしており、無駄の山から這いずりつつ進歩してきたのかに主題があるように感じる。

    冒頭の「簡単に持てたはずなのに、この技術なしに人類が過ごした歳月」がそれを端的に示している。簡単な発想による発明でも如何に困難なものか、その概念をすでにあったものとして享受できることがどれだけ世の中を豊かにしてきたのか実感できる。単純な思いつきを実行し形にして保存する実験的態度はまさしく近代になるまで欠片もなかったのだ。 
    そして、知的財産権がどれだけ人類史にとって革命的であったことか。現代文明の基礎たるコンクリートを1000年以上忘れ、延々と石を積むことほど愚かなこともないと思う。しかし、実際にそれをやったのが人類であった。現に科学的態度と知的財産権の組み合わさった近代で、ようやく人類は進歩の歩き方を身につけることができた。

    人類の進歩の歴史は決して輝かしいものではなく、しょっちゅうつまづき、引き返し、無駄なことばかりしてきたが、近年ようやく科学的態度で進歩ぶることができた。今の生活、風習ひいては思考形式ですら長い積み重ねの賜物であり、全ての人間が巨人の肩に乗っている。
    その雄大で無為にすぎる時間の流れに思いを馳せせるだけで、無駄と非効率、怠惰と停滞にあふれた現代もしっかりと未来に繋がるのだろうという後ろ向きな安心感が得られる。歴史上の全ての人間よりも、自分達が少しはマシになっていると自信を持てる。人類史だってダメダメだったのだ。世の中そう大したものではないが、少しづつなら進歩していけるのだろう。

    追記
    本著では科学技術のみにフォーカスしているため、政治形態や法律、経済の概念についての記載がない。「人に迷惑かけない限り好きにしててよい権利」を発明したのがたった300年とちょっと前であることや、信用創造で皆が「自分は金持ちだ」と満足できるようになったことなどが記されておらず、そこは少し不満である。それ以上に「ピカピカ光ってかっこいいが一切役に立たないもの」を交換、貯蔵、価値尺度として利用する(あるいはされる)通貨の概念にも触りくらいは触れて欲しかった。もしくは、そこに触れた続編が出ることに期待したい。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.03.01

  • yonosuke2021

    yonosuke2021

    この手の本は最近数種類出てるけど、おもしろくて好き。啓蒙期百科全書とかはこういうものを目指していたのだろう。この本はけっこう網羅的で、技術史として読むと意外な発見もある。コンクリートは古代ローマで使われてたのに技術が失なわれ、14世紀ぐらいに図書館で発見された古文書から製法がわかった、とか。続きを読む

    投稿日:2021.10.16

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