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遠山高史 / プレジデント社 (4件のレビュー)
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総合評価:
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ゆう
精神科医のエッセイ集。最初胡散臭かったけど読み進めるうちに面白くなってきた。コロナと精神疾患の関係にも触れており独自の見解が読みところ。 現代人に精神を病む人が多いのはネットが普及しすぎて自然との乖離…が進んだ事がいちばんの要因に感じる。 適度に居心地の良いコミュニティと自然を感じる環境の大切さを痛感した。続きを読む
投稿日:2023.05.31
sueone
PC.ネットの普及により、社会のつながりが希薄化したことと、精神疾患との関係を指摘する。診療の呼び出しにマイクを使わない理由など、臨床医ならではの視点が面白い。
投稿日:2021.10.02
peakaboo
ITとPCとネットは自然から人を遠ざける。その結果、脆弱になっていく人々。 長年精神疾患の患者に接してきた著者の眼差しは暖かく包み込むように見ている。年齢を重ねるのも良いかもしれない、と思わせる含蓄の…ある指摘が続く。 本書は新型コロナが蔓延してからの記事も含めて出版された。それゆえに新型コロナに関する洞察力の深い言葉も多数あった。 免疫力を高めるのは何も身体だけではない。 精神の安寧を自分で作り出すことで心身の免疫力が強化される。 私たちはイタズラに自分のを責めて不安になって自分自身を攻撃する必要はない。続きを読む
投稿日:2021.02.04
neoneon100
自分はうつとは縁がない人間と思っているものの、本当にそうなのだろうかと思うことがある。"そのような環境"に出くわせばそうとも言い切れないものかもしれない。 どのような理由で心療内科にやってくるのか。…何が原因なのか、ほとんどが日常の仕事であったり、人間関係、家族の問題だったり、あらゆるところにうつになる危険要素が潜んでいるもんだと改めて思った。 これを読むと、今の自分はまだまだ幸せなほうなのかもしれないと思う。そして、これを読むことでうつに悩んでいる人達の考え方や行動が少しわかった気がする。また、そういった環境で働いてる彼らは、日本の人間社会において本当に重要な分野で戦っている人達でもあったりする。 例えば、飛行機の安全を守る飛行整備士も、一つの機密部品がなくなっただけで、仕事環境に多大な影響を与えるというのだ。各機関へのお詫びや、膨大な書類作成、なんと監視カメラまでつけられ、十分な睡眠もとれない。そんな環境で自制心を保てというほうが無理なのかもしれない。 (要約) 長年診療内科で働いてきた著者は、今までの院に来た人たちを通して、今の世相の想いをエッセイ集としてまとめている。 個々の患者らの悩みが一つ一つのテーマとなっており、その人たちの事情や、置かれている立場、環境がわかりやすく書かれている。そしてそこに著者の過去の経験や考えが絡まり、ことの本質を教えてくれるのだ。 コロナの影響で世の中の考え方はガラリと変わった。新しい考え方、新しい哲学が必要であり、この本はその糸口になればよいとのことだ。 強迫性障害、慢性的緊張からくる過覚醒状態や、それによる慢性的な睡眠不足、消耗性うつ病など、普段聞きなれない言葉がたくさん出てくる。だが、すんなり頭に入ってくるのは、日常もしかしたらそれに自分もいつの間にか浸っているのかもしれない。だからこそ気を付けないといけない。そんなことを気づかせてくれる本である。続きを読む
投稿日:2020.10.07
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