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小野上明夜, 深遊 / 富士見L文庫 (2件のレビュー)
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ゆふぃ
表紙の珠子ちゃんの強気な表情がいい。真っ直ぐすぎる珠子ちゃんの周りは一癖も二癖もあるやつばかり。光円はあんまり腹芸できなさそうだけど。
投稿日:2021.05.22
いこ
このレビューはネタバレを含みます
龍は龍でも、彼の場合は…… 確かに彼は平安時代にカタカナ語使ってるなと思ってはいたが、なるほどなと。 その発想はなかった。 ただ当時、カタカナ語の元になった言語は成立していなかったのではというツッコミはさておき。 (あるにはあったが、完成されてはいなかったのでは) 主人公の少女の雰囲気が作者様の過去作品を思わせて懐かしかった。 空気が読めているようで読めていない不思議ちゃん。 相手のことを全肯定する系のポジティブ少女。 悪いところもポジティブに捉えるが、宮中のトラブルも基本的には彼女が推理するほど本質も捉える。 時間は掛かるけど。 頭いいのか悪いのか、ぽややん系なのか油断できない系か、何とも不思議なキャラだった。 旦那は旦那で確かに嫁のことを大切にはしているが、目的が黒い。 故に夫婦なのに最後まで根本的なところがすれ違っていて驚いた。 嫁が旦那の本質を捉えるが先か、旦那の改心が先か、気になるところではある。 万人に夫が愛されて欲しいと願う嫁。 嫁さえいればいいと思う旦那(しかもそれは愛だからではない) 周囲が思うように、これはこの先も穏やかな生活はできないだろうな。 サブキャラクターも癖のあるキャラだったり、残念なキャラだったり、シリアスとコメディが融合して楽しく読める平安ものだった。 きっちりかっちした平安ではないけど、とっつきやすい系かなと。 あくまで「平安モチーフ」なので。 肩の力抜いて、残念陰陽師に哀れを感じたり、不思議系主人公にツッコミ入れながら読むと楽しいかと。
投稿日:2020.09.05
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