【感想】うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

先崎学 / 文春文庫
(30件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • もりー

    もりー

    うつ病が『脳の病気』ということを、この書籍から初めて知った。

    うつ病がどんなに苦しく、『死』が身近な病なのかを知ることができた。

    誰もがかかる可能性のある病気なのにもかかわらず、世間では鬱病に対する認識がまだまだ浅い。

    ぜひ、学校の保健体育で取り上げて欲しいくらいだと感じた!
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    投稿日:2024.01.31

  • lacuo

    lacuo

    こういう棋士がいるって、ぜんぜん知らなかった
    週刊誌に長く連載を持ってたらしい
    一度も、読んだことない
    週刊誌なんか、あんまり読まないし

    マンガが好きみたい
    うつ病になっても、マンガを読もうとする
    でも、マンガさえ、理解できなくなってきて
    かろうじて4コマ漫画だけ、分かる、とか

    文章が読めなくなる、読んでも理解できなくなる、とか

    相原コージの、自分では、うつ病になるような、特別な理由もなく、苦しいことか、悩みとかもないのに、脳のバグみたいな理由で、突然、死にたくなる、みたいな話があったけど

    でも、客観的に見てると、将棋業界の、AI問題のために、著者にはいろんな気苦労や、肉体的なオーバーワークがあり、やっぱり過労になってたり、うつ病になる理由はあったような気がした。

    睡眠に、障害が出る、というのは分かった
    真夜中に目が醒めるようになった、とか

    性欲がなくなるとか
    食べものの、味覚がなくなるとか
    お風呂に入らなくなるとか
    あらゆるものの意欲がなくなるとか

    テストステロンが低下してるのか
    更年期障害とも関係があるのか

    うつ病が、入院によって、ちょっとずつ良くなっていくプロセスも、描かれてて分かりやすかった。
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    投稿日:2023.12.21

  • さすらいのもちぶた

    さすらいのもちぶた

    棋士のうつ病体験記。
    自分の周りにうつ病の人がいないから、というのは言い訳だけど、これまでうつとは「心の風邪」ぐらいにしか捉えられていなかった自分を恥じたい。
    うつっぽい、でもなく、軽いうつでもなく、脳を病気するとこんな生活や考えになるんだと、読書中の衝撃は凄まじかった。

    文章のなかで、先崎先生がだんだんと回復していく姿を追っているうちに、先生と自分の境目がわからなくなっていた。先生が周りの人にかけてもらった言葉に、なぜか自分の心がじんわりとあたたかくなる感覚を覚えた。

    先生が周りの方からかけてもらった言葉は、自分の大事な人や友人知人がうつになったとき、かけてあげたいな、と思えるヒントに溢れていた。究極は、うつか否かが重要なんじゃなくて、相手を尊敬して、敬意を払い、言葉で少しずつ感謝の気持ちを伝えあえたら、この世界はもっと生きやすくなっていくはず。

    当事者の目線から本を書いてくださったことに、心から感謝申し上げたい。
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    投稿日:2023.11.20

  • はるなま

    はるなま

    本書はノンフィクションで、登場する棋士の先生方もすべて実名。
    先崎九段も含めて将棋ファンであれば誰でも知っている先生方が次々と登場します。
    将棋ファンとして、少しは将棋を指す身として、読みたかった本でした。

    内容としてはうつ病になった先崎九段が、発症から回復までの様子を綴っているのみ。
    かなり生々しい体験談です。
    そしてこの本を読んでうつ病についての認識が変わりました。
    「心の病気ではなく脳の病気」なんですね。
    プロ棋士の先生が7手詰めを解けなくなるとは...。
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    投稿日:2023.10.24

  • 1961469番目の読書家

    1961469番目の読書家

    トップ棋士+うつ病みたいなとても珍しい組み合わせの経験をされた著者。うつ病から回復する過程が棋士目線から生々しく書かれており、読者も追体験することができる。

    投稿日:2023.10.08

  • B_dur

    B_dur

    漫画から原作へ。
    漫画も読みやすく理解しやすかったが、こういった手記の性質からか、本人の文章だけで直接語られた方がよりクッキリと入ってくる気がする。
    「あるある」と思う感情の浮き沈みや思考パターンもあるので、共感しつつ自分も気をつけねばと感じる。
    読み終わって何より感じたのは、棋士としてのプロ意識、自負、拘り、情熱などは、発病してから鳴りを潜めこそすれども、消え去ってはいなかったのが、人の強さみたいなものを見せてくれたように思う。
    病気を患ったことは関係なく、強い人だなぁという興奮があった。
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    投稿日:2023.09.03

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