【感想】アノニム

原田マハ / 角川文庫
(106件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
12
38
39
8
1
  • いつもの

    さくふうとはことなり、今 実際に人権問題で揺れている香港を舞台にして描かれている。最初の方は全く引き込まれる事無く、淡々と読み進んでいた。 飽くまでも個人的な感想で大変恐縮ですが、折り返し地点になりジェットコースターで地上目掛けて疾走するがの如く一気に読み進められる展開に変わった。ここが作者の真骨頂であると強く思わされた。
    珍しく政治というテーマに美術という甘いソースを掛けて供された一品 興味を持たれた読者の方は是非!
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    投稿日:2020.09.11

  • 音楽のような一冊でした。

    導入部はゆったりと、まったりと気を持たせつつ、徐々に登場人物がプロットされていく感じ。
    そして少しずつリズムが刻まれ始めて、テンポアップしてサビに入っていく。
    サビで登場人物の魅力をたっぷり味わったあと、すっとフェードアウトしてしまうエンディング。
    あれっ?なんかちょっと物足りないんだけど???
    いや、それがマハさんの狙いかも。だって、まだ余韻が心に響いてる。。。
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    投稿日:2022.05.26

ブクログレビュー

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  • Limei

    Limei

    原田マハさんのひと味違うアート小説
    香港が舞台で、ジャクソン・ポロックの幻の傑作がサザビーズのオークションに出される‥
    アーティストを目指す高校生と謎のアートに関わる組織のお話です。

    アートも詳しくないし、ましてオークションなんて未知の世界だから、読んでいてわくわくおもしろかったです。

    「傑作が生まれたそのときがどんな時代だったのかを知ることは、アーティストや作品を理解するのに大いに役立つ。ちょっとした思いつきや偶然で生まれる作品の中にも優れたものはもちろんあるけれど、ほんとうの傑作には、アーティストが肌身で感じていた時代の空気が綿密に盛り込まれている。アーティストが何を感じ。どんなふうに考えて作品を創り出したのか、まずはアーティストの創作した時代に思いを馳せてら作品に向かい合えば、よりいっそうそれが輝いて見えることだろう。」

    原田さんのおかげで、絵そのものだけでなく、作者のこと、描かれた時代のことを理解しようとするようになって、私の世界が少し楽しく広がりました
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    投稿日:2024.03.16

  • a___yk

    a___yk

    ・”世界を変える”アート×エンタテインメントな物語

    ・昨年「楽園のカンヴァス」を読んで、原田マハ×アート作品にハマり、その後「リボルバー」「暗幕のゲルニカ」と読んで、今回「アノニム」。

    ・マハ作品は「本日は、お日柄もよく」「生きるぼくら」「スイートホーム」などアート作品以外は読んだことがあったけれどそこまでハマった作品はなかったかなぁ。(当時アート×ミステリーはなんだか敷居が高く...)
    「楽園のカンヴァス」を読んで、一度読み始めたら読むのやめられない!ラストスパート面白すぎる!!とやみつきになり、原田マハ×アートに足を踏み入れました。それゆえの今回は正直物足りない感がありました。。。
     
    ・登場自分物が多すぎた。今まで読んできた作品と比較するとやや内容が薄い印象。冒頭の登場人物紹介を見返しながら読み進めました。(記憶力の問題?)

    ・登場人物や煌びやかな香港の街の様子、緊迫感あふれる場面の描写はさすがでした。
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    投稿日:2024.02.12

  • コデ

    コデ

    アノニムは私にはあまり向いていなかった。
    原田マハさんの作品はいつもさぁっと刺さるのですが、これはダメでした。台湾だから漢字が多くてかな?

    投稿日:2024.01.27

  • ゆれん

    ゆれん

    エンタメ要素が強めのアート小説。
    超絶技能集団がアートそのものと、それに纏わる信念のために暗躍する。
    登場人物を覚えるのに難儀しつつも、わくわくしながら楽しく読めた。

    投稿日:2024.01.05

  • 浩太

    浩太

    年齢を経るごとに名前などを覚えられなくなっているので、洋物を避けていたのですが、つい原田さんと思って買ったら大変でした。
    香港を中心に世界中の話題が。中国人名も地名も現地読みの振り仮名が付くものの、メモをしていないので、同じ名前が出るごとに前に戻って確認作業が入る。
    同様にアノニムのメンバーも、一人を除き外国人。正業の他にアノニムの愛称があり、両方の名前を使い分け。正業の他に幾つもの組織が現れ、美術品を巡り大騒動。誰が誰やら、敵か味方か理解に時間を要する。
    美術品に関しては流石の内容で、本自体は読み切ったが、非常に苦労した読書だった。
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    投稿日:2023.11.30

  • お味噌汁

    お味噌汁

    今回もマハさんの世界に楽しく没入して読了。

    窃盗団から絵画を取り戻す窃盗団!
    小説だけど、漫画のような進み方。
    登場人物のキャラもとても良い感じで、格好良い!エンタメ感満載で一つのアニメというか映画を見ているような感覚で私はとても好きな世界観でした。


    欲を言えば、もっとアノニムの活躍をみたかった。もっとハラハラドキドキなストーリーがあってほしかったです!
    その後の窃盗団(ヘデロやゼウス)側の反応など。。。
    いや〜、めちゃくちゃ欲だらけですが、それくらい長編でも読めてしまくらい楽しい世界観でした。

    マハさんの小説を読むたびに、絵画や美術史の勉強になるので本当に楽しい(^^)
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    投稿日:2023.10.25

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