赤ちゃんポストの真実

森本修代 / 小学館
(1件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • yoshinar

    yoshinar

    「赤ちゃんポスト」って、そのままにしていたら失われていたかもしれない命を救う崇高なものだと、報道や世論をそのまま受け取ってきたけど、この本を読んでその思い……というか思いというほどでもない……印象というべきか、が変わった。
    といっても、まったく逆に赤ちゃんポストに異議を唱えるわけではない。それでも、特に現地・熊本で直接かかわっている人たちにとって、あかちゃんポストはとても万能の解決策ではなく、赤ちゃんポストの開設によってさまざまな問題が生まれてきたともいえる。著者の書きぶりからすれば、ポストを開設した慈恵病院の蓮田太二理事長の独断専行のようにも思えるが、かといって子どもの命を救いたいという思いの実効策の一つとしての面は否定できないだろう。
    同じように、各立場の人がそれぞれに子どものことを考え、よりよい命の守り方を考えている。たとえば、生まれた瞬間の命を救うのか、成長していって自分のルーツを知りたくなったときのことまで考慮すべきかというように、同じ土台にのらずに議論が交わされているというのが現状か。そして、しかたのないことでもあるけれど、当時者である「子ども」の気持ちが反映されずに進んでいるのも、この問題の難しさ。
    でも、国が明確にタッチしようとしないなか、地方都市の人たちが対処しているというのはすごいこと。著者が、地元紙・熊日の記者であるということも含めて。
    結局は、赤ちゃんポストが万能なわけでなく、一策としてあるべきだけど、それも含めて多様な子どもの命を守るネットが張り巡らされていないといけないということだろう。
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    投稿日:2020.08.09

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