【感想】参謀の思考法―――トップに信頼されるプロフェッショナルの条件

荒川詔四 / ダイヤモンド社
(41件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
16
18
5
1
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ブクログレビュー

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  • nary

    nary

    ・参謀:組織運営などの問題で判断に迷ったり、困難に直面したりしたときに、意見を聞きたくなる、頼りにしたくなる人材
    ・自分の頭で考えて、「私はこう思う」と主張すれば、応援してくれる人もいる
    ・会社はもともと感情的な結びつきをベースに集まった集団ではないのですから、そのような場所で「愛称」の問題を持ち出すこと自体がふさわしくない。それよりも、目的達成に集中すべきなのです。
    ・手柄を上司にあげるのは効率の良い投資である。このような投資をしておけば、自分がやるよりも彼に任せておいた方が楽だと考えるようになる
    ・能力の低い上司の下につくのはチャンス。隙だらけでサポートし放題。
    ・自己顕示欲とは、承認欲求の表れであり、承認欲求とは、自分に自信がないから生ずるものです。そのことを自覚するならば、自己アピールという日知性的な言動は慎むようになるはずです。それよりも、上司を「機能」させ、職場を「機能」させ、組織として最大の仕事を成し遂げることに集中する
    ・「悪い報告・相談」を受けたときには、ネガティブな反応は絶対にしない。とにかくフラットな気持ちで「悪い報告・相談」に向き合い、会社にとってベストの解決策を現場とともに考えるスタンスを徹底した
    ・現場にすれば、本社に何かを求めるのは、非常に心理的ハードルが高いものです。本社サイドから提案をすることで、経営と現場の間に「信頼感」が生まれる。本社が現場のお手伝いをさせていただくというのが正しい認識。
    ・「自己利益」を度外視してモノを考えられるかどうかが決定的に重要。「全体最適を図る」とは、「会社はどうあるべきか」という理想像・未来像を実現するために、「部分最適」を超えて、創造的に社内のリソースの配分を考えることにほかなりません。つまり、参謀に求められる根本的な資質は「調整力」ではなく、「会社のあるべき姿」を描くビジョンを形成する力であり、そのビジョンを実現するための「創造力」なのです。
    ・会社に貢献するという前提のもと、自分が「面白い」と思うことをやってみるのが正解
    ・自らが思い描いた「理想」や「ビジョン」を実現しようとチャレンジするからこそ、仕事は面白くなる
    ・上司にハンコを押してもらえれば、その時点で無罪確定
    ・どんな状況であっても「原理原則」を死守する。この営みを真摯に続けることが「正しい思考」を働かせる基本中の基本
    ・戦略とは、現状とは非連続なものでなければならず、もっと言えば、現状否定の要素が必ず含まれているということ。このような性格を持つ「戦略」は、現状を少しずつ改善していく現場から反発や抵抗を受けるのはやむを得ないことです
    ・「人間関係は悪いのが普通」と達観する
    ・上席のものに対して、事実を曲げずにストレートにものをいうことができたのは上昇志向がなかったから
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    投稿日:2024.03.06

  • K K

    K K

    上司に恵まれていないときは、救われたくて無能な上司がいかに組織を殺すかについての本を読みがち。自分が救われたいから.でも本当によむべきはこれかもしれない。
    以下、抜粋

    能力はいつも無理やり広げられる
    上司の脳と同期する
    リーダーの仕事は意思決定。それを最大限サポートするには参謀が意思決定に必要な材料を全て揃えて提示する必要がある リーダーの後ろをくっついていくフォロワーでは参謀役を務めることはできない
    gemeinschaft,geselschaft
    188自分や自部署の利益を離れて思考できるか
    なぜ?と考え続けられる人だけが参謀へと成長する
    参謀はメッセンジャーボーイではない
    自分の言葉で語るから、相手は納得してくれる
    219社長になったときに信頼したのは、意思決定をしのごの言わずに受け入れる人物ではなく、自分が腹落ちするまで心を確認する人物だった。自分の言葉で語ろうとする人
    226参謀が原理原則を軸に思考することにより、上司にしかるべき進言をすることこそが上司を守ることであり、組織を守ること
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    投稿日:2024.01.18

  • 寧華Yasuka@大企業本社

    寧華Yasuka@大企業本社

    実体験談が多く盛り込まれており臨場感のある一冊。

    優秀な参謀=自分の利益、自部署の利益を離れて思考する力、度外視してモノを考えられるか否かが決定打。

    参謀の基本は『自分の頭で考える』

    投稿日:2024.01.08

  • GINNOJI

    GINNOJI

    元ブリジストン社長の仕事術。ハウツーというより、実践に裏落ちされた本質的なマインドが、語りの中心。

    ◯参謀のあるべき姿
    ・ビジョンと目標を理解する
    ・戦略と戦術を常に改善し実行させる
    ・コトに集中す
    ・現場で辛酸をなめることによって理解する
    TOPの最重要任務は「意思決定」。よって参謀の任務は、その意思決定を適切に、スピーディに行えるようにすること。
    さらに優秀な参謀は、社長の意思決定の数を低減させる。つまり、社長のビジョンや目標に合わせて先に意思決定しまくれる人。

    ◯他人の評価を気にするやつは参謀にしてはいけない
    ・自分の成長や部下の成長に視点が向いていない
    ・人の悪いところを見ようとしている
    ・自己顕示欲が高く、見るべきところから無駄な考えに思考が支配されがち

    ◯上司や他部署のトップが気に入らなかったら「機関」と捉える
    ・人だと思うから、相性が悪いとおもってネガティブ感情に苦しめられる
    ・上司を人ではなく機関と捉える。国(社長など)が決めたことだから気にしない。自分の仕事を全うする。政治や政党に困っているようなものだから意味がない
    ・能力の高い上司に恵まれるのは、組織において稀なこと。上司や他部署の不満を言うのは、自分が機能させるだけの力量に欠けることを表明しているだけのこと
    人間関係は完璧ではないと達観し、振り回されることのないようにする。合理目的だけを遂行する。

    ◯貞観政要(じょうがんせいよう)
    ・愛想を振りまくのもリーダー(上長)の仕事の一つと割り切る。いつも威風をまき散らすと進言がなくなる
    ・内容はどうでもいいからまず褒める。意見する姿勢を褒めねば意見がなくなる
    ・短所は見るな、長所を見ろ。短所をみる分、長所の発見も遅れるし長所を活かす思考機会も失われていく
    ※短所なんてみんなあるし長所もみんなある。だったらどっちを見るべきかは自明の理である
    ・できる人間にどんどん仕事を兼務させるべき
    約1400年前の唐の時代を描いた「リーダー学」「帝王学」を中心としたものが貞観政要。
    中国・唐の二代皇帝で名君として知られる太宗(598年~649年)と家臣たちの政治学。
    帝王学はある種『圧制』的なリーダーシップを想像するがそうではない。数ある帝王学の著書を見てもそれは明白。
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    投稿日:2024.01.08

  • まる

    まる

    「会社がどうあるべきか?」というビジョンについて、正直全く考えたことがなかった。まずは自社が掲げるビジョンを理解して、自分が為すべきことを考え、自分なりの「原理原則」を作り上げていきたい。
    とは言っても、気負うことなく、
    「こんなことが出来たらいいな」という理想を実現していけるよう、自然体で仕事を「楽しむ」ことを大事にしたい。
    続きを読む

    投稿日:2023.11.26

  • 夏海

    夏海

    良かった!心構えとして、忘れちゃいけないことと経験者としての知識、反省がとってもためになった。スマートでありたいっすね。

    投稿日:2023.11.20

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