美術展の不都合な真実(新潮新書)

古賀太 / 新潮新書
(10件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • snoo39

    snoo39

    確かに海外の美術館は自分達の所有してる作品をメインに展示している一方、日本の美術館は企画展のレンタルスペース的な場になっている事が多い事は気付いていたし、きっと作品のレンタル料も法外な値段で取引されているのかなぁと薄々は感じていたけれど。
    ただ日本にいるだけで世界の名だたる美術館の作品を1700円という価格で見れるという恩恵をありがたがっていた私もその責任はあるような気がした。見る側ももう少し意識を高めて足を運ばないといけないな。
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    投稿日:2020.09.06

  • ginevra-potter

    ginevra-potter

    最近の美術展の異常なほどの混雑・行列。それに集い話題の展覧会に行ったことをSNSに投稿するファッション美術好きに辟易してるへそ曲がりの私。
    (というわたしは美術を専門に学んでも、仕事にしてるわけでもない。
    この私こそがファッション美術好きかもしれない。)

    美術館には小さい頃から親に連れて行って貰っていた。
    混雑のイメージがなかったので最近の展覧会の行列も、というか日本中に溢れる飲食店、限定品を求める行列が異質に思えてとにかく嫌いだ。
    なにを思って並んでいるのやら。

    一昨年イギリス、大英博物館、ナショナルギャラリーその他さまざまなミュージアムを訪れた。
    どこも夏休みということで混雑はしていたけれど 建物が大きいからか旅行ハイだからか嫌な気はしなかった。
    と思っていたが 本作を読んで常設展だからそこまで混雑していなかったのかもしれないと思った。
    『ナショナルギャラリー 英国の至宝』というナショナルギャラリーについての映画で ダヴィンチの企画展を行った際は行列など並ばないと思っていたイギリス人が並んでいて驚いた。でも日本の行列の比では無いと思う。

    ナショナルギャラリーでは、作品を前にベンチで模写をしている人や、小さな制服を着た子供たちが団体で見に来ていたり、この類稀なる素晴らしいミュージアムが人々の身近にあるのだなと関心した。

    本作で言及されている、企画展の展示場となってしまっている日本の美術館の現在。
    本作を読んで ほ、ほんとだ!と気付きました。
    その歪んだ構図の裏側にある 営利目的の人々の行動。
    自分たちが良ければそれでいい、今現在甘い汁を吸えていれば後世のことなんか知るか、という人が日本の権力を持つ人々にどれだけ多いことか…。
    政治だけでなく美術界にまでその悪習が、魔の手が来ているのかと残念な気持ちになりました。

    でもこうして指摘してくださる人、この本を読んで気づく人、今現在日本中の美術館博物館で懸命に頑張っている人々がいるのだから 諦めず 鑑賞者側の自分も意識を変えていかないといけないなと思わされました。

    最近の日本の美術展に疑問を抱いている人には是非読んでもらいたい本です。
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    投稿日:2020.08.23

  • こうへい

    こうへい

    美術展の現役ではないからこそ書けた所もあるかも知れないが、元内野が書いた身内話、の域を脱していない様に感じた。

    東京に住んでいて「横浜が遠い」と言っている様では、守備範囲が狭い。

    お手軽な新書を読みたい時にはふさわしいか。

    紀伊国屋書店天王寺ミオ店にて購入。
    続きを読む

    投稿日:2020.08.16

  • ぽてち

    ぽてち

    美術展を巡る様々な裏話が明かされる好著。薄々「そうじゃないかなあ」と思っていたような内容ではあるが、元関係者の著者が書くと説得力がある。とは言え、千葉の片田舎に住み、東京に行くことすら面倒なぼくにとっては、マスコミ主催の大規模展示“○○美術館展”はありがたいのも事実。まさに痛し痒しである。コロナ禍で日時指定制が導入されたが、2018年のフェルメール展ですでに導入されていたのは知らなかった。現在の感染予防の観点とは異なるため大人数を受け入れていたようだが、今後は人数を絞った日時指定が主流になるのだろうか? そうなればいいなと思う。続きを読む

    投稿日:2020.07.27

  • DoshiyoKana

    DoshiyoKana

    マスコミが主導し、大宣伝のなか開幕する美術展。

    大金が動く「美術展ビジネス」について、かつて新聞社の事業部で美術展を企画した著者が解説するその裏事情。

    「日本のほとんどの観客にとって、美術館や博物館は『特別展』『企画展』を見るためにある。 … 観光立国が叫ばれる今日、日本の美術館・博物館にも観光客が常設の目玉を見に行くような環境づくりが必要ではないか。」(p.135 第6章 学芸員の仕事と「画壇」の存在)

    美術展ビジネスのしくみやなりたちを解説するとともに、その問題点を指摘。あるべき姿を問う。

    この本がコロナ禍の最中に出版されたのも面白い偶然。「密」なかたちでの展覧会はウィズコロナの世界ではもうできない。考えさせられる一冊でした。
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    投稿日:2020.07.13

  • 本≒人生

    本≒人生

    ショッキングなタイトルだが、始めて明かされたことは少ないのではないか。『美術館の舞台裏』『美術館へ行こう』『超・美術館革命』『フェルメール最後の真実』などに類する本だ。美術展評に関しては、展示好きのブログレベルだが、参考になる。続きを読む

    投稿日:2020.07.07

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