【感想】中国が世界を攪乱する―AI・コロナ・デジタル人民元

野口悠紀雄 / 東洋経済新報社
(10件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • あいちゅう

    あいちゅう

    現代中国の特殊性を、自国民(漢民族だろう)に銃を向けた政権が維持されている国と考えると、確かに色々なことが納得ゆく。

    投稿日:2023.03.25

  • rafmon

    rafmon

    竹中平蔵がデジタル資本主義という言葉を使っていたが、この本では、データ共産主義が論じられる。信用スコアリングや顔認証など、国家に対しては人権保障の無い中国において、非常に親和性のあるテクノロジーだと思う。更に、サイバー空間を支配するためにも、デジタル人民元を国家が管理し、治安維持を名目に、国民監視システムを機能させる。本著でも取り上げられているが、まさに、ジョージオーウェルの1984、ビッグブラザーの世界観だ。

    民主主義国家がDX化で対抗しようとしても、個人情報を扱われる事への不安や拒否権の発動で、共産圏ほど上手くいかない。新たな資本主義において、データ活用によるEBPMや金融商品管理、CtoCのようなマッチングの効率性は期待したい所だが、完デジタル共産主義vsデジタル資本主義のどちらに軍配が上がるかだろうか。数ではなく力で決める政治か、多様性とマイノリティに翻弄される政治か。ポイントは民主主義における多様性を武器にできるか否かだが、同じ国に多様な間口がある方が、味方を増やしやすい、というメリットがある。後は経済安全保障も含めたミリタリー分野での得失だろうか。

    ファーウェイや半導体問題、対するレアアース規制。ドローンにAIを実装しての軍民融合体制。国家が暴走する時、それを人民の力で防ぐ機能がない事は恐怖だ。大躍進政策や文革、天安門事件の前科がある。それが日本の隣国であるという事実を改めて認識しなければ。
    続きを読む

    投稿日:2022.05.07

  • tatsuostyle1

    tatsuostyle1

    中国の直近の技術と動向について中立的な立場で述べられている。簡潔で読みやすく、短時間でポイントを得ることができる。

    投稿日:2021.07.24

  • Abra Gittel

    Abra Gittel

    タイトルと内容が不一致だ。中国は世界を「管理」しようとしているという内容の本である。貿易戦争をしかけたりして世界を攪乱しているのはアメリカのほうだ。しかし、著者は80歳なのに、こんなに頭が回転してるなんてすごいことだ。続きを読む

    投稿日:2020.12.04

  • ぱぐはぐ

    ぱぐはぐ

    まあまあ面白かったが、この表題がいいのかどうかという内容。使われているデータが微妙に古いので今現在読むのには中途半端かも。

    投稿日:2020.10.27

  • andalusia0705

    andalusia0705

    タイトルの撹乱は大袈裟すぎ。脅威なのはよくわかった。中国に対するアメリカの立ち位置が著者なりの解釈で書いてある。一意見としては参考になった。

    投稿日:2020.09.24

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