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石井光太 / 小学館 (8件のレビュー)
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anri0912
産婦人科医、『菊田昇』さんの医師としての生涯が書かれている。 この方が起こした『赤ちゃんあっせん事件』なるものを 私は知らなかった。 産婦人科医が中絶手術をしなければ病院経営が回らなくなるという事実も…初めて知る。 様々な理由から中絶を望む女性たち。 後期中絶手術はお医者さんたちも本当に辛いでしょう。 そこで何とか赤ちゃんを母親に産んでもらい、 その赤ちゃんを不妊夫婦の元で育ててもらうという、 赤ちゃん斡旋を独自に始める菊田医師。 これはタブーに近い話ではあるけれど、 目を逸らせてはいけない事でもあり、 一概に賛成だ反対だと大きな声で言えないのが本音。 1987年に特別養子縁組が法的に導入され、 何歩も進んだかのように見られるが 調べたところ、そこから促進させるような法律はまだ存在しないらしい。 とても偽善的な言い方になるが、 産まれてきた命、どの子にも幸せになって欲しい。 蛇足。 作中に遠藤周作や三浦綾子、大好きな作家の名前が出てくる。 菊田さんはクリスチャンになられたそうで、納得。続きを読む
投稿日:2020.11.08
hosinotuki
実話に基づいたフィクション.堕胎しないで母子の健康を守りたいと言う気持ちから法を犯して養子縁組をし,法改正に一石を投じた菊田昇の生涯.敵も多かったが彼を支えるたくさんの人々,特に妻や兄弟に恵まれてそこ…は本当に良かったと思う.続きを読む
投稿日:2020.10.08
herogroove
★★★★ 今月10冊目 実話を小説形式で。 菊田昇医師は妊娠7ヶ月での中絶を6ヶ月にや、医師が望まれない子供を臨月で産んで殺しているのはおかしいと法を変えるため頑張った。 もの凄い人。 とても良い本で…した。続きを読む
投稿日:2020.09.19
dokutoku
特別養子縁組を成立させた1人の医師の偉業。成し遂げたことは讃えられるべきで、物語も感動を与える。しかし、そこで思考は止められない。 養子は引き取られればそこで終わりではない。子供から大人への思春期。親…の心が折れそうになる時。養父母も聖人ではない。かつて行った引き取るという選択。それ故に悩む。子供が事実を知る日。実親に会いたいという心を咎めることはできない。血縁が必ずしも優っているわけではない。ただ、実の関係にはない悩みが生じ得ることは認識しないといけない。 「殺人」というこれ以上にない大罪を構成員に強いていても変われなかった日母という組織。時代は進化している?結果的に主人公の告発が功を奏したが、ギリギリの駆け引きの末だった。メディアが正しく報じ、議員が支援したのはこの時代だったからではないか。もし、今なら?時代は退化している?人々がもう一度変わるしかない。続きを読む
投稿日:2020.08.10
まつしん
同じ作家のノンフィクションばかり読んでいたので、題名だけを見て「特別養子縁組」の実態がわかると思っていたが勘違い。読み終わってから小説だと気づいた。 さすが読ませるのが上手いので一気読み、史実に基づい…ているので「特別養子縁組」が法律で認められるようになった理由がわかる。続きを読む
投稿日:2020.08.03
まり
菊田医師による赤ちゃん斡旋裁判の話は聞いたことがあったけど、それに至った背景がよく見えるドキュメンタリーのような小説でした。遊郭で育ち堕胎で命を落とす遊女を目の当たりにし、そんな思いをする女性をなくし…たい思いで産婦人科医になった医師が、目の前の命を救うために動いていくストーリーに引き込まれて一気読みでした。続きを読む
投稿日:2020.07.26
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