【感想】旅の効用:人はなぜ移動するのか

ペール・アンデション, 畔上司 / 草思社
(19件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • NFCC図書館

    NFCC図書館

    不機嫌という病を治すにはまず、自分の安全領域から外に飛び出すことだ。世界を旅したジャーナリストが「人が旅に出る理由」を重層的に考察。味わい深い旅論!(e-honより)

    投稿日:2023.12.11

  • べーる

    べーる

    旅の本質というか、旅をすることでどうなるのか?
    いろんな角度で描かれていて、旅の本質を改めて感じさせてくれます

    投稿日:2023.11.05

  • jerico

    jerico

    純粋な旅行記ではなく、旅から他の旅行記や文学作品など様々なものを横断しながら、旅とは、そして人間とはについて深掘りしていく。

    投稿日:2023.10.16

  • ごうごう

    ごうごう

    自身が外に出て感じていたものの、言語化できていなかったことを、言葉にしてくれているシーンが多々。
    ワクワクの再体験。

    投稿日:2023.09.24

  • ぐらんじ

    ぐらんじ

    こっそり秋葉原を遊び場にしてた子供時代を思いだす。あえてホームシックに追い込み帰宅時の安堵感を助長させるテクニックはこの頃に身につけた。(筆者との方向性は少し違うが)
    「ピダハン」然り、最後にはお決まりのようにパートナーとのあるエピソード。こういった旅物の密かな見どころ。続きを読む

    投稿日:2023.01.24

  • you8

    you8

    広辞苑によると旅は「住む土地を離れて、一時他の土地に行くこと。 旅行。 古くは必ずしも遠い土地に行くことに限らず、住居を離れることをすべて「たび」と言った。」 とされている。旅の前提は、居場所があるということのようだ。「スウェーデンの生活が安定しているからこそ、そしてスウェーデンにいれば安心だからこそ、しばらくスウェーデンを離れるのも容易なのだ。もしスウェーデン社会が荒れていたら、旅立つのは不安だろうし困難だろう。しかし、ポジティヴなことであれネガティヴなことであれ、ともかく何も変わらないからこそ、彼女は冒険家になることができ、不意に姿を消したり、不意に戻ってくることができるのである。」P173。なぜ私たちは旅をするのか?レクストレームは「旅は、私たちがホモサピエンスであることと関連がある。好奇心だ。「無用な」知識を求めて努力し、知恵を拡大し、視野を広げ、世界像を拡大し、混沌を整理し、秩序を確保しようとする意思である。」P 154。生まれつき好奇心があるから、自宅を出て遠くに行く。旅の効用は?ユーリア・ツィンマーマンの研究によれば、「旅の前までは当たり前と思っていた事柄について新しい見方をになり、物事を高く評価するようになることが判明した。旅をした人は新たな体験に対して開放的になり、精神も安定し創造的になるが、それは旅が私たちの言動を調整し、行き先の習慣を受け入れることを教えてくれるからだ。旅をする人は他人に共感するようになり、容易に妥協して他人とうまくやっていくようになる。」P 263。また著者のガールフレンドカーリンは「あなたは異文化の中に入って初めて、自分を見つめ始めることができるのよ。別の文化に反
    応することによって、自分が何者か、自分がどこから来たかを理解する。異文化の人たちから奇妙だと思われることによって、あなたの自画像は正確になっていく。旅は鏡のようなものよ。そして最高のセラピー」P 266。旅とは自分の置かれた環境から出て自分を客観視する行為なのかもしれない。
    続きを読む

    投稿日:2022.08.12

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