【感想】意識のリボン

綿矢りさ / 集英社文庫
(29件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
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10
1
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ブクログレビュー

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  • なんてひだ

    なんてひだ

    最初から最後までハマらない。難しい話だったよ、キーワードの言葉も何を伝えるのかも全然掴めないで終わりました、短編なのに悔しいね、唯一の読み切った事だけは褒めてもいいかな自分。

    投稿日:2024.02.16

  • うたえなが

    うたえなが

    図書館で借りたこの本。まず、「意識のリボン」というタイトルに惹かれました。手に取ってみると表紙もすてきで読むことにしました。短編集でどれも面白かったけど特に面白かったのは表題作の「意識のリボン」です。

    投稿日:2024.01.29

  • つらだ

    つらだ

    お洒落な表紙、「意識のリボン」なんてファンシーなタイトルだが、その中身はひどく人間らしい感情に溢れている。岩盤浴で見かけた見知らぬ女性二人組の間の歪なパワーバランスを外野から密かに憂慮してみたり、三十歳を迎えた女性が抱く、日に日に老い行く自らへの焦りを何気ない日常と混ぜ合わせながらユニークに表現してみたり。
    綿矢さんの小説に出てくる登場人物はとにかく濃ゆい。特にそのキャラクターを表現するための容姿、性格、言動、それらの描写の細かさには毎回舌を巻くものがある。この広い引き出しは一体どこから来るのか。常日頃から人間観察を欠かさずしているのかな。より多くの人間のことを見て、知っていなければここまでは書けないような気がするのだ。

    また綿矢さんは度々太宰治に触れられることがあるが、超短編「ベッドの上の手紙」の主人公である小説家の男性の卑屈さは、川端康成に宛てて書かれた太宰治の愛憎入り混じった手紙を彷彿とさせられた。「刺す。そうも思った」というかなりストレートなフレーズで有名なあの手紙である。
    それから、猟奇的事件のデマに踊らされる人々を描いた「声のない誰か」は若干ホラーテイストを含む話で、結末を読むと「果たしてそれは本当にデマだったのか?」と薄ら寒く感じた。

    個人的には「履歴のない妹」で登場する、過去に撮影された美しくも不気味なヌード写真を躊躇なく当人である妹が破り捨てるシーンが好きだ。「私は本物の、生の写真なんていらない。嘘っぱちでもいいから、笑顔でピースしている写真さえあればいい。人生で残しておく思い出は、安心でたいくつな方がいい」。
    この本を読んだ後、改めて自分のスマホのカメラロールを見返してみた。どの写真も笑顔だった。確かにそれは生の姿でなければ感情でもない、作り物を写しとったものかもしれない。それでもこのカメラロールに並んだ写真を見ると、わたしは確かに「安心」していた。写真とは過去の記録、思い出を残す以外にも、「安心」を作り出すための媒体なのかもしれない。
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    投稿日:2024.01.07

  • 朱夏

    朱夏

    エッセイっぽい小説。

    割とサクサク読めたけどノンフィクションっぽい表現が多々あってイマイチ物語に入りこめず。
    綿矢りささんの女性描写は本当に美しくて好きです。

    投稿日:2023.12.19

  • りんりん

    りんりん

    短編小説の集まりで読みやすかったが、話の内容がイマイチ理解しにくかった。
    各話の最後にあとがきを読めば、内容の理解が深まると感じる。

    投稿日:2023.11.28

  • Shino

    Shino

    一見まとまりのない短編集に見えるが、収録されている作品にはさまざまな女性が語り手として登場する。独身女性、女性作家、元カノ、妻、姉、妹、母、娘。人生において私たちの呼び名は変わるけど、「私は私」ということを忘れずに生きていこうね、というようなメッセージを感じました。

    特に好きだったのは最初に収められている「岩盤浴にて」。岩盤浴でリラックス&デトックスしようと思って来た語り手が、周りの人の様子や会話に気を取られて、逆にいろんなことをグルグル考えちゃう感じ、わかるなあ〜って思いながら読みました。
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    投稿日:2023.11.23

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