終の盟約

楡周平 / 集英社文芸単行本
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
3
8
2
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ブクログレビュー

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  • ぴょん

    ぴょん

    どうせ誰しも同じように最期がくるのだから、その時はジタバタせず受け入れたいもんだ。
    ただし、痛みのコントロールだけはしてもらいたい。

    投稿日:2021.08.27

  • mirumo0416

    mirumo0416

    安楽死についての話。

    内科医の輝彦は、妻・慶子の絶叫で飛び起きる。
    父の久が慶子の入浴を覗いていたと妻は言う。
    父の書斎には妻に似た裸婦と男女の性交が描かれた作品ばかりが多数あった。

    認知症だと確信した輝彦は、久が残した事前指示書「認知症になったら専門の病院に入院させる。延命治療の類も一切拒否する」に従い、父の旧友が経営する病院に入院させることに。弁護士をしている弟の真也にも、事前指示書の存在を伝えた。父の長い介護生活を覚悟した輝彦だったが、ほどなくして久は突然死する。死因は心不全。
    あまりに急な久の死に、昭恵は疑心暗鬼になり友人に相談。

    昭恵は、久の弟の、弁護士である文也の妻。
    常に兄一家を羨んでいる。あの家には全く不幸というものが起こらない。
    反対にこっちはオットは弁護士とはいえ人権派なので、持ち出しも多く、裕福とはいえない暮らしぶり。そして息子は、学者目指しで勉学を続けていたが、雇い止めになりそうになり、30歳目前に、医学部受験して合格する。
    いつもお金お金、と…言い続けているので、嫌なキャラに描かれている。

    でも昭恵をそういうふうに捉えるのは、やっぱり幸せな人生を歩めているのではないだろうか。

    私は、昭恵にかなりの部分で同意する。
    ここまでオットの儲けにならない人権派弁護士について責めたりしなかっただけ、素晴らしい。私ならきっと責めて、方向変換を迫る。

    お金が全てではないが、無ければ最低ラインの生活だって送れない。
    医者にかかることもできない。
    親を施設に入れることも、子どもを大学に行かせるのも、何もかもお金が必要にできている。

    この本は安楽死がメインになっているが、そもそもまだ日本では安楽死はできないし、スイスに行ってディグニタスで頼むにも、お金は必要である。
    英語力も必要だけど。

    認知症だけでなく、安楽死を望むには、本当にたくさんの理由があると思う。
    人工透析はドル箱だから、腎臓移植は進まない、これが今の日本の医療を象徴する一言ではないか。

    医者はお金を稼げる。元手がかかっているのもわかる。
    けど日本全体の医療費に悩む今、削減を考える人はいないのだろうか。選挙でも保育園を声高に伝える人も多かったが、医療費削減の人っていたかな。
    一番簡単に削減できるのは、望まない人の人生を閉じることではないのだろうか。
    もちろん辛くとも生きたい人もいるでしょう。
    その人は生きられるよう医療を受ければいいし、辛い人には死を選ぶ人生があってもいいと思う。

    こんな水面下の密約がなくとも、みんなが等しく生も死も選べるようになってほしい。
    私は難病認定は受けられない、完治しない持病があり、多額の医療費が負担になっている。それだけ払っても効果があるとも言い難い状態で、これを死ぬまで続けるのはキツいと思う。

    ディグニタスに行かずとも、日本できちんと死を選ぶことのできる世の中になることを願ってます。



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    投稿日:2021.07.12

  • 緑象

    緑象

    明日は我が身と引き込まれ、あっという間に読了。
    さらに続きはどうなる?と思ったり。

    介護の認知症の恐さを感じざるを得なかった。
    お金への執着、嫉妬深さも恐かった。
    常に弱者に寄り添う難しさも感じた。
    手術を受けた時の時間の感覚の不思議さを思い出した。死を迎える瞬間もあれと同じなの?恐くないかもと思ったり。
    病を患った当事者は安楽死を望む声が高いというのに‥
    結局自死が増えているのでは?
    私の事前指示書は、叶えてもらえるのだろうか‥
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    投稿日:2021.05.01

  • shinpapa

    shinpapa

    12誰しもがなるかもしれない病気にどう向き合うかが問われるお話し。兄弟や家族の問題もどこにでもある話やし暗くなるね。ブラックジャーナリストとの攻防はもう少し読みたかった。

    投稿日:2021.01.20

  • マルガリータ

    マルガリータ

    もし自分が、そして家族が認知症になったら…
    安楽死を軸に物語は膨らんでいく。医師、家族、妻其々の立場で読むと、正解のないテーマの重さと難解さに頷くばかりであった。
    終章の展開にも注目。

    投稿日:2020.11.03

  • 赤い稲妻

    赤い稲妻

    考えさせられる作品でした。
    認知症…どうあるべきなのでしょう。
    むずかしい難題のヒントになる作品に思う。
    最後はあまりにも切なすぎた。

    投稿日:2020.08.15

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