【感想】われら

ザミャーチン, 松下隆志 / 光文社古典新訳文庫
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
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ブクログレビュー

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  • Shinonome

    Shinonome

    このレビューはネタバレを含みます

    ソ連最初期1920年代あたりに書かれたロシアのディストピア小説。
    凄いのはそれよりも先の時代のソ連の様子、特にロケットを打ち上げる宇宙開発やソ連崩壊を予言していることです。
    ザミャーチンはソビエトロシアの心を見つめていたのかもしれません。

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    投稿日:2023.12.01

  • へ〜た

    へ〜た

    ソ連成立前夜の1921年に完成されたと言われるロシアのディストピア小説。本屋でディストピア特集をやっていて、目にとまったので読んでみた。ディストピア小説も本場(?)のロシア人作家が書くとこうなるかと思わせるラストで、ある意味衝撃的。"Brave New World" や "Nineteen Eighty-Four" を読み返したくなる。続きを読む

    投稿日:2023.03.05

  • naomii

    naomii

    まず、難解な小説である。全体主義で管理された社会に生きる(存在する?)uによる記録集。遠い過去に一度滅びかけた世界では、緑の壁により秩序が保たれかつ管理された社会が広がっている。
    過去の遺物であるマンション部屋よく訪れ煙草を吸うlに会い、惚れ込み、緑の壁の外に暮らす野蛮人(とは言え、それほど野蛮でもなさそうだ)に会い、自分が正しいと信じ込んでいた世界が恩人によって過剰に管理・抑圧された社会だと気付いていき、、という話。

    至る所に数式が出てくるのだが、微分積分(波を平らにしていく)で没個性を表しているよう。
    やたら女性に好かれるところからも、理系のこじらせ男子の妄想が入ってるんじゃないか。ザミャーチン自身造船技師でばりばりの理系だ。
    村上春樹ぽい。(村上春樹はザミャーチンに影響を受けた、と言っているらしい)

    この小説、その後に続くスターリンの抑圧など暗い歴史があるので、重々しく捉えがちだが、案外ザミャーチンは、社会主義への変革に向かうロシアを、案外改革でこんな社会になっちゃったりして笑、みたいなノリで書いたのかもしれない。
    カフカの変身も、カフカ自身友人へ音読する際ゲラゲラ笑いながら読んでいたという。
    私達は変にかしこまって、ザミャーチン様、ははーっと平伏しすぎなのかもしれないのだ。

    そう考えると、この小説は実はこじらせ男子の恋愛小説として読む事もでき、この難しさが少し愛らしく感じてくる。

    続きを読む

    投稿日:2022.04.20

  • honnn

    honnn

    岩波文庫の紹介文では「ロシアの政治体制がこのまま(1920年当時)進行し、西欧のテクノロジーがこれに加わったらどうなるかという未来図絵を描いてみせた、アンチ・ユートピア小説」と説明された。2019年にこれが新訳となったことを有難く思いながら拝読。
    文章や構成はわかりやすいとは言えないので、紹介文に惹かれて読むと挫折しやすいかもしれない。ストーリーよりも世界観を楽しむ小説だと思う。
    自由なき幸福か、幸福なき自由か。ドストエフスキーの問うたものを更に突き詰めているようにも思えた。
    アンチユートピアつながりで読むなら、出版順には反するけれども『1984年』と『すばらしい新世界』読了後に読むことがおすすめ。また、本作末尾の解説を読んでから本文に入る(本文を読み進めている途中に解説、でも良いかも)ことも話の理解の助けに良さそう。
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    投稿日:2022.03.25

  • パウルマン先生

    パウルマン先生

    古典ディストピアシリーズ
    支配みたいなものに警鐘を鳴らしたというより、機械化による理性をとことん突き詰めた合理主義をよく描いている
    詩的な文章で分かりにくいため情景を思い描くのに苦労する

    投稿日:2022.03.24

  • wa3an

    wa3an

    読み始めて少し経った頃、まさにロシアが世界の話題の中心になってしまった。この時代にロシア文学を読むのはきっと意義があるのかも、と思い読み進めました。
    主人公の一人称視点で独特の世界観なので、イメージが掴みにくいところもあった。あとがきにもあったが色々な比喩表現がされていて、そのあたりが分かるとさらに深く読めそうな気がする。また少し時間を置いて読んでみたい。続きを読む

    投稿日:2022.03.06

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