丸の内魔法少女ミラクリーナ

村田沙耶香 / 角川書店単行本
(76件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
24
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17
2
0

ブクログレビュー

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  • ゆづき

    ゆづき

    このレビューはネタバレを含みます

    一話目の表題作がすき!
    「ストレスフルな日常をキュートな妄想で脚色」する無敵さ。全肯定しかない。蘇ったポムポムとか嬉。
    自分の悪感情の面倒は自分で見るのだ。大人だからね。

    読み進めながら、どのお話もクレイジーさが控え目で
    その分読み易いんだけど何かメンタルに変化があったのかなあと思っていたら
    最後の「変容」の、最後の最後に、これよおおとなった。笑
    とはいえ著者にしては軽度で、全然どぎついクレイジーじゃなかったから
    おかえり!という気分になった。なんて軽薄な感想!

    怒りの感情とか愚痴り合いとか冒頭でチラついているように否定派なんだけど
    変容の特に五十川さんと盛り上がるやり取りが全く厭な感じじゃなくて、すごいなあってなった。筆力……?

    著者は作品を通して、存在が励まし、みたいなところがある。
    共感したり、共感して貰えたり、しなくても、別にそのままで生きて、闘ったり傷付いたりしなくても良いんだって。とても勝手な受け取りだけれど。
    確かどなたかがインタビューか何かで仰っていた笑顔で墜落、も納得したけれど
    今回は、真顔で、ちょっとぴったりすぎたので作中から引くと「凜と」立っている感じ……?
    少し凡人に寄ってくれている。

    励ますとは言っても、
    大丈夫だって寄り添うとか、読むと元気が出るよとか、そういう癒し系、ビタミン系統の作風では基本言うまでもなくないけれど
    表題作は後者っぽかった。
    ……「秘密の花園」の初恋からの脱出模様も、少しそういうところがある……というと問題かな……。
    発散ぷりすごかった。でも八つ当たり染みたあれではなくて力強さを感じさせるのだ。
    表題も親友彼氏に対して「わざとらしい土下座頭を踏んづけてやりたい」とか、あれって思うところがあったけれど、秘密の~は潜んでいる鬱屈が物凄い重量感で思わずなにがあった、ってなる。(知りたい訳ではない。)
    けどどこかカラッとしていて、湿り気が厭な感情所以じゃない。あくまでしっかり昇華がされているということなのかな。プロい。
    でも村田さんて、前に少しだけ読んだインタビューでも、元々生身の体温を感じさせない表現が上手な、そうなりやすいイメージがあったりもする。
    二、三話は相変わらず生物学っぽい。理科の領域。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.03.27

  • 恭香

    恭香

    村田さんの著書は「コンビニ人間」「しろいろの街の、その骨の体温の」に続き三作品め。
    独特な世界観が癖になります。

    本作は、今の世の中とは少しだけ異なる、歪んだ奇妙な世界観を描く。
    歪み具合が絶妙で、近い将来こうなるんではないかという現実味を帯びているのを感じて鳥肌立つ。
    表題作含む4篇、全て面白かった。「無性教室」が特に好きかな。
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    投稿日:2021.03.21

  • あぱっち

    あぱっち

    村田沙耶香はある意味でSF作家なのかもしれない(サイエンスではないから、『世にも奇妙な世界』を描く作家と言うほうが正確かもしれない)。ほんの少しだけ私たちがいる世界のルールが書き換わった少し未来のあり得る世界。寛容性のあるユートピアでありながら、異なる価値観に支配されているディストピア。このような世界の美しさ、正しさ、異常さの中に子供のような純粋さで揺さぶることで、今ある世界の見えていない面を映し出す。世界とのズレに悩む外れ値の自分でありながら、どうしようも無く普遍的な自分の共存する自意識に強く救われる。続きを読む

    投稿日:2021.03.21

  • maimain

    maimain

    ・「丸の内魔法少女ミラクリーナ」は小学校の頃に魔法少女に変身して遊んでいた少女が大人になっても、心の中で魔法少女になって日々を過ごすストーリー。
    ・「秘密の花園」は小学校での初恋相手を忘れられない女性が、大学で再会した初恋相手を監禁するストーリー。
    ・読んでいる時はハラハラするような不安を感じてしまうが、最後は綺麗に終わらせていて、読後感がいい。
    読了日:2021/03/12
    続きを読む

    投稿日:2021.03.14

  • ことは

    ことは

    あらすじを読んで面白そうだと思い読みました。
    思った通りとても面白かったです。
    どの話も不思議で、その世界観に引き込まれました。

    投稿日:2021.02.22

  • たけやん

    たけやん

    4作収録。『丸の内魔法少女ミラクリーナ』何だか楽しそうだ。私は趣味において大事なのは「自分が楽しめること」「人に迷惑をかけないこと」であると思っている。魔法少女ミラクリーナに変身し、日々のストレスを乗り切るOL、36歳。そういった意味で趣味・ミラクリーナは全く問題なく、また物語としても友達のレイコがいい味を出していてすごく面白かった。『秘密の花園』早川君は最低だが、1ミリくらい不憫。『無性教室』意外と深かった。『変容』若者言葉はこうして生まれるのか、と目からウロコ(嘘)。『魔法少女』が1番好みだった。続きを読む

    投稿日:2021.02.13

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