【感想】汝、ふたつの故国に殉ず 台湾で「英雄」となったある日本人の物語

門田隆将 / 角川文庫
(3件のレビュー)

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  • 「ゆっくり考える」

    「ゆっくり考える」

    台湾で、今も崇められている日本人のお話です。終戦後、蒋介石により台湾は、ひどい目にあい、二二八事件で坂井徳章さんも殺されました。2014年、台南市は、彼の命日を「正義と勇気の記念日」に制定しました。
    https://www.honzuki.jp/book/247712/review/278272/続きを読む

    投稿日:2023.02.03

  • kasuran

    kasuran

    頭は低く志は高く。日本人でありながら台湾人であった徳章。常に行動は台湾ため、台湾人のために。狗が去って豚が来たと言われる蒋介石であるが、まさに酸鼻を極める圧政であり、軍隊はそれを強固に守る暴力装置であった。常に自分のため、国民のことは考えもしない。文中にもあるがマッカーサーの最大の過ちと言っても過言ではない。ここ数年中国の台湾に対する行動は危険水域に近づいていると言って良い。万一のことがあったとき、西側諸国が今回の対ロシア以下の対応になるのは想像に難くない。
    本当の自由とは、本当の民主とは。自らを律することに他ならない。それを湯徳章は現代にも教えてくれているのであろう。
    続きを読む

    投稿日:2022.03.11

  • 弐印

    弐印

    台湾と日本の深い繋がりを感じさせてくれる。日本統治時代に、内地から台湾に渡り台湾に尽くした日本人の物語を多く読んできた。が、坂井徳章、湯徳章は日本人であり台湾人だ。ニニ八事件で犠牲にとなった徳章の台湾人の自由と人権を求める闘いは、白色テロの闇を経て、民主化を成し遂げた李登輝、中国共産党に対峙する蔡英文に通じているだろう。1月に総統に再選された蔡英文の片腕は、かつて台南市長時代に湯徳章の命日を台南市の「正義と勇気の記念日」に制定した頼清徳だ。湯徳章の闘いは彼等には受け継がれ、今も脈々と続いていると思う。本編と共に、おわりに、あとがき、解説、も味わい深い。続きを読む

    投稿日:2020.04.04

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