【感想】みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」

日経コンピュータ, 山端 宏実, 岡部 一詩, 中田 敦, 大和田 尚孝, 谷島 宣之 / 日経BP
(142件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
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60
52
12
1

ブクログレビュー

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  • まつを

    まつを

    前半の概要説明は少しシステム的な知見のレベルが高め。
    その後の過去の大きい失敗要因については、ヒューマンエラーの背景が説明されていて面白い。

    次がまだあった、というのも面白い。

    投稿日:2024.03.09

  • ちゃんはま

    ちゃんはま

    ・統合時と震災時の2度の大規模障害と、その再発を2度と起こすまいと意気込んで作られたMINORIの開発経緯がファクトベースで記載された一冊
    ・過去に当行との接点がある身としても、且つその後再度大規模障害を起こしているのを知りつつも、という2点から、興味深くかつ冷ややかな目線で読み進めた
    ・旧行の軋轢に起因する事象や、坂井社長の「人は育った」という言葉からも、システム周りも最後は人なんだと改めて感じた。だとしたらなぜまた21年の障害が、起こってしまったのか、ポストモーテム(いわゆる日経の言い訳本)も拝読したい
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    投稿日:2024.02.18

  • のび

    のび

    ・みずほ銀行のシステム刷新までの過程と2度のシステム障害の背景について詳細に解説している一冊

    ・エンジニアとして一応読んでおくかと思い手に取った
    ・みずほ銀行の新システムがいつまでも完成せずにサクラダファミリアと呼ばれてることは知ってたけど大きいシステム障害を2回起こしてることをまず知らなかった

    ・金融というお金が密接に関係する業界で大きなシステムを統合するのはさぞ大変だろうと関係者を労いたい
    ・みずほFGは2度の失敗から学び、システム刷新という大仕事を乗り越えて組織として強くなったんだなと思う
    ・1度目のシステム障害については3行統合後の内部での争いが結果としてシステム障害に繋がっていてヤレヤレという印象
    ・2度目のシステム障害については、たしかにシステム周りの知識不足な経営層が大きな原因の1つではあるけど、同じように知識不足な経営層がいる企業はたくさんありそうなのでこれを糧に我がふり直す企業が出てくればいいなと思う
    ・そしてエンジニアの仕事が増えて欲しい笑
    ・MINORIを活用したみずほ銀行のこれからのIT戦略に期待
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    投稿日:2023.10.25

  • のした

    のした

    このレビューはネタバレを含みます

    前半はみずほこんなことやって頑張ったぜ!ドヤ!みたいな内容。生のコードを書けなくして属人化を防ぐ超高速開発ツールなど、なかなかおもろい仕組みを使っていたのが興味深かった。しかし、ツール名が「超高速開発ツール」というのがダサい。
    コロナが流行る前からWeb会議を使っていたのは先進的だと思う。(とはいえ、私もIT企業に勤めていて、コロナ前からWeb会議使ってたから、IT企業的には普通なのかしら)

    後半がめちゃくちゃ面白かった。2011年と2002年のシステム障害の発生の原因について細かく描写している。仕様書やデータフローがなかったり、合併時のシステム統合の際に役員の中に有識者がいないなどとにかくやばい。システムくらい勉強しろよ。
    エンジニアが本当に気の毒。
    社内政治とか読み物としては面白かったけど、当事者にはなりたくないと思った。
    みずほのシステムの関係者の皆様お疲れ様です…

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    投稿日:2023.06.17

  • こんすた

    こんすた

    障害発生とその対応の話は学ぶべきことが非常に多い。規模も業界も違うが頷ける話が多かった。

    大規模障害の原因を突き詰めると個々のプログラムの品質よりも組織の風土や統制、経営層の理解といった部分へ通じてくる。

    システムは人が作って運用している以上、
    どの企業でも本書のようなことが起こりうることは知っておかなければならないと感じた

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    投稿日:2023.03.21

  • kijimasashi

    kijimasashi

    どこかで読まねばと思いつつ、ようやく読んだ1冊。幸いというかエンジニアのキャリアの中でこのプロジェクトに関わることはなかったけれど、当時「ブラックホール(=行ったら帰ってこれない)」と呼ばれていたプロジェクトを全体感に立って振り返っていて大いに横展開できる反省点は盗もうと思った1冊だった。やっぱりエラーハンドリングもそうだけど、初動とトップのITへの理解が大切。もし自分が関わることになっていたとしたら、どの辺を担当することになってそこで力を果たして発揮できただろうか、とか思いながら読んだ1冊でした。続きを読む

    投稿日:2023.03.07

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