自由の命運  国家、社会、そして狭い回廊 上

ダロン アセモグル, ジェイムズ A ロビンソン, 櫻井 祐子 / 早川書房
(4件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
0
1
1
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • なー

    なー

    上巻は第7章まで。大まかな世界史はわかってるよね前提で進んでいく。中国とかイスラム圏とかアフリカとかはともかく、欧州史でさえ、10世紀以前はかなり忘却の彼方。なまじ固有名詞に覚えがあるだけ寧ろもどかしい〜。下巻はインドかららしい。大丈夫か?
    しかしレバノンのゴミ問題、凄まじい。ゴーン氏もコレに辟易して逃げ出したのでは。不謹慎でした、スミマセン。
    あと、ロバート・カプラン『The Coming Anarchy』の翻訳希望。西アフリカ、気になる。
    続きを読む

    投稿日:2020.09.06

  • ganchan41

    ganchan41

    このレビューはネタバレを含みます

    社会の力と国家の力のバランスによって、国家=リヴァイアサンは専横のリヴァイアサン(ナチ、中国)、不在のリヴァイアサン(アフリカ)、足枷のリヴァイアサン(西洋諸国)に分類される。国家と社会がせめぎあい、鏡の国のアリスと赤の女王のように双方が走り続ける足枷のリヴァイアサンが維持されると自由と繁栄を維持できる。
    足枷のリバイアサンの例 アメリカ、都市国家アテネ、善政の寓意イタリアの都市国家、メキシコサポテカ文明、集会政治と官僚機構のフランク王国、イギリスマグナカルタ、不在のリヴァイアサンの例 地縁血縁による規範の織、ナイジェリアのティブ、レバノン、ザンビア コンゴ、アイスランド、専横のリヴァイアサンの例 税率が高くなりすぎると税収が減るラッファー曲線、イスラム国家、ハワイカメハメハ、南アフリカズールー、グルジアシュワルナゼ、ビザンチン帝国、民が弱ければ国は強い秦の法家主義商鞅(隋唐明毛沢東)、道徳的な規律と民の信頼重視だが庶民が政治を議論することはない漢の儒教(宋清鄧小平) 中国は歴史的に民主化されたことがなく、今後も民主化される可能性は低い

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.06.17

  • hokkaido

    hokkaido

    本書は国家や社会に圧制されない政治的及び経済的な「自由」とは、どのような条件を満たした場合に実現するのかという論点を扱う。本書における結論は、国家と社会の両方の力学をうまくバランスさせた場合に現れる「狭い回廊(原題のThe Narrow Corridorとはこのことを指している)」を徐々に進むことにあるというものである。

    「自由」を巡る思考の第一歩として、当然本書ではホッブズのリヴァイアサンを巡る議論からスタートする。本書では、「万人の万人に対する闘争」を避けるために、社会契約に基づき成立するリヴァイアサンの重要性を示した。しかしながら、社会契約に基づき成立したリヴァイアサンが実態としてむしろ「万人の万人に対する闘争」を引き起こしてしまう2つのケースをホッブズは認識できていなかったことが示される。

    それは現代に生きる我々にとっては、以下のように極めて馴染みのある2つのケースである。

    ①ナチスドイツによるホロコーストや、中国の文化大革命など
    ⇒合法的に成立した国家であるにも関わらず、絶対主義の名のもとに国民及び周辺諸国への暴虐を繰り広げる
    ②コンゴなどアフリカの一部の国で見られる無政府状態
    ⇒国家は成立しているものの実質的には機能せず、軍閥などによる暴力支配が繰り広げられる

    本書では①をあまりにも国家の力が強くなりすぎた「専横のリヴァイアサン」、②を社会の力が強くなりすぎた「不在のリヴァイアサン」と定義する。その上で、国家及び社会の両方の力が強大になりすぎないように足枷をはめつつ、バランスを取るように成立する③「足枷のリヴァイアサン」こそが、唯一の闘争状態を抜けられる道であることを示し、様々な歴史事例を紐解きながら、どうリヴァイアサンに足枷をはめることができるかが説明されていく。

    曖昧な概念がクリアな定義と歴史的な実証によって裏付けられていくのは極めて面白い。続いて後者へ。
    続きを読む

    投稿日:2020.04.12

  • hisamo99

    hisamo99

    自由には国家と法律が必要。

    国家とエリートに任せておけばいいというものではなく、社会が国家とエリートに立ち向かうことで、自由は実現される。

    そうした自由は、社会の様々な階層が協力しあうことで実現される。その意味で自由はプロセスであり、実現は容易ではないため、専制国家と無政府状態の間の回廊と比喩される。

    そんな感じ。世界各地の歴史の知識が豊富で、独自の観点で論じてて、すごいと思う。
    続きを読む

    投稿日:2020.03.14

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

本棚の開き方(スマートフォン表示の場合)

画面左上にある「三」ボタンをクリック

サイドメニューが開いたら「(本棚アイコンの絵)」ボタンをクリック

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。