【感想】性風俗シングルマザー 地方都市における女性と子どもの貧困

坂爪真吾 / 集英社新書
(11件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • katoetu

    katoetu

    保育所の現実として、この様な家庭事情の方も多く入って来られる。その方々の内情をざっくり知るには良い本。

    育児の大変さはみなと同じと思う。結婚しているからとか、母子家庭だからとか言う事はあまり関係がない。仮に結婚して旦那さんがいたとしても子供が泣き止まない、旦那が何も面倒みてくれないとなると結局自分が子供を見ながらご飯作ることになる。そうなった場合イライラする。でも母子家庭であればもともと旦那はいないからイライラしない。期待する相手、求める相手がそもそもいないので。
    仮に男性と結婚したら、今まで貰えていた手当も貰えなくなり、医療費も上がる、デメリットしかないと思う。

    幼稚園・保育園の時期から子供の「非認知能力」を育てることの重要性が言われている。「非認知能力」とは粘り強さ、人と協調する力、やり抜く力、自制心、感謝する力や社会課題に向き合う力といった数値化できない能力を指します。ある程度集団の中での自分の役割が見えていないと、非認知能力を育てていくことができない。そのため就学前の時点では、集団の中での教育に力を入れていくべきということが明らかになってきている。

    子供たちにとっては、叱られることも褒められることもどちらも「自分に関心を持ってもらえている」と言う経験になっている。子供にとって、自分に関心を持ってくれる大人や他者がいないということほど自己肯定感を損なう経験は無い。叱られてばかりでも自己肯定感を育たないが。
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    投稿日:2022.03.21

  • 国立女性教育会館 女性教育情報センター

    国立女性教育会館 女性教育情報センター

    国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11453700

    投稿日:2021.12.28

  • 官兵衛

    官兵衛

    先日、婚約者がいるが性風俗で働きたいという女性がいらっしゃいました。気になってしまい購入しました。

    私にも覚えのある体験なので微妙な心持ちになるのですが、叩かない親、風呂を覗かない親が普通だという事を大人になって知りました。
    趣味で心理学の本を読んだりすると、子どものときに親の保護や愛情をもらえないと、一生それを求めて彷徨う可能性もあると聞きます。もしかして、父性を求めている方もいらっしゃるのでしょうか。
    大人が全員、保護者的役割を果たす訳では無いという事も、また辛い現実です。
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    投稿日:2021.09.18

  • 彩海本

    彩海本

    ひとまず、この本読みかけの状態でテーブルに置いてあったのを発見した時の旦那の発言が印象的でした。

    これ、どうして読もうと思ったの?


    笑笑!!!!!

    とりあえず、旦那になんらかの危機感を持たせるのもには成功しました。笑笑!!!!!!

    題名が性風俗シングルマザーだもの。

    そんな中、いやなんともなぁ。うん。なんだかなぁ。悪循環を断ち切るとはいうものの、、、難しいよなぁ。。と。
    そして、不思議と子どもができないできないって言う夫婦は結構仲良しで、子どもできまくる体の女性は割と男を見る目がなくて、、、

    難しいなぁ。

    未婚の母がたくさん出てきますが、見事に夫は話にならんタイプ。どうしてこう。うまくことが運ばないのかなぁ。と読んでてつい思ってしまいました。

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    投稿日:2021.04.20

  • 本の虫

    本の虫

    20代前半の男性ですが、「社会背景を理解するため」「これから二極化が進む中で風俗業の女性たちは何を考えているのか」そういった側面を少しでも理解できればと本書を手に取りました。

    風俗に関わる女性は、やはり自分や周りを客観視できないことで様々な問題が起こっていると感じました。なぜ、その状況でそんなことをする?なぜ、そこで貯金ができないのか、、、本人自身の詰めの甘さも感じました。

    しかし、それの点だけを拾って「風俗に勤める女性は〜」「自己責任だ〜」と論じるのは発言者にとっては些か傲慢で見識の狭さを露呈させます。
    しかし、今日の日本では大多数がこういった論じ方をするでしょう。
    本書ではそこに関して一石を投じるもので、読み応えがありました。

    上記のような論じ方をすれば、そういった女性たちを槍玉に上げて自分のマウントをとって終わりになります。その背景にある、社会的制度の穴や未熟な点などを見落としてしまいます。

    どんな理由であれ、子供を育てるとなれば様々な覚悟やリスクが伴います、そこに社会福祉や補助が充実しなければ、選択肢が風俗関連に偏るのは自明なことです。
    文句を言っても、その風俗業を生かしているのも男性側なのです。

    風俗関連の女性を助ける助けない、どうするか?の議論ではなく、風俗かどうか、シングルかどうか関係なく、貧しい家庭の子供たちを助けるという共通認識の社会シムテムは必須です。
    しかし、今の日本では無理でしょう。地方議会はおじいちゃんやおばあちゃんです。
    65歳以上の方が現役時代に納めた各種保険料は巡り巡って医療費や年金で使い果たし、不足分は現役世代が支払っています。しかし、まだ必要と、議員たちの理想論に付き合わされ、老人を数年生かすために、未来ある子供たちの数十年分のお金を湯水の如く使っているのが日本です。
    皆知りつつ、感じつつ、でも、今が良ければとりあえずいい。誰かがしてくれるだろう。人間の本能的な楽をしようとする考えから、禁忌の扉を開けないように問題を先送りしてるのです。
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    投稿日:2020.12.21

  • ぽて弁

    ぽて弁

    自分の身勝手で無責任に子どもを産んでいるのにという怒りを覚えてしまう反面、そうした状況を作り出してしまっているのは女性だけでなく、男性にも大きな原因があること、そして社会全体で女性の貧困問題に向き合い取り組まなければ、こんごの経済成長や少子高齢化問題を解決できないと感じた。続きを読む

    投稿日:2020.12.11

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