【感想】探偵さえいなければ

烏賊川市シリーズ第3短編集です。鵜飼探偵事務所が、今回も怪しく頼りなく活動しまして、「完全犯罪大成功だぜ！」と内心でほくそ笑んでいる犯人に何故か引導を渡してしまい、だからタイトルは「探偵さえいなければ…」。
「探偵」は、鵜飼さんと流平くんだけでなく、朱美さん、ゆるキャラ探偵・剣崎マイカ、烏賊川署の砂川警部と志木刑事まで活躍するので楽しめました。続きを読む

小学生の頃大好きな作家だったので、久しぶりに読もうと手に取ってみた。
好みが変わったのか、あまり読む気になれなかった。

犯人が初めに明かされる倒叙ミステリーが多い短編集。犯罪を犯す人間の弱さが、鵜飼探偵、砂川警部など異次元のキャラによって引き立つ。本作品のキモを開設する素晴らしい解説をする阿津川氏。そんな短編集でも異色…なのが「ゆるキャラはなぜ殺される」の、衝撃（笑撃？）のラスト。続きを読む

コミカルな要素を備えた完璧でない各出演者が丁度良い感じ。短編集の方がこのシリーズは面白いのかも知れない。

さまざまな着ぐるみが集う烏賊川市のビッグイベント「ゆるキャラコンテスト」。その準備中に、一人の出場者が胸を刺されて死んでいるのが発見された!事件解決のリミットはコンテスト開始までの一時間。探偵の鵜飼は…真相解明に乗り出すが―。(「ゆるキャラはなぜ殺される」)おなじみ烏賊川市の面々がゆるーく活躍する、大人気ユーモアミステリー傑作集!続きを読む

烏賊川市シリーズ。
相変わらずゆるい…。
いくら小説でもこれはないわーと思いつつ、烏賊川市だからありか、と納得。
『ゆるキャラはなぜ殺される』の犯人、解説読んで初めて気付いた。ゆるさに慣れて、読んでた…時には気付かなかったよ…。恐るべし烏賊川市ワールド。
ユーモアの中にもブラックあり、軽く読めるミステリーとして楽しめた。続きを読む