【感想】それでも、逃げない

三浦瑠麗, 乙武洋匡 / 文春新書
(10件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
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ブクログレビュー

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  • rafmon44

    rafmon44

    シャーデンフロイデ?本著でも、一番の友人として語られる夫の逮捕により、今、世間では三浦瑠璃への風当たりは強く、半ばゴシップネタと化している。それでも、逃げない。タイトルは、そんな今の状況とは全く関係ない。自らの生い立ち、生まれながらの個性から、逃げないという意味だ。五体不満足の乙武さんと、自らは女性である事をバックボーンとして語る。

    乙武さんの質問の仕方、トークの配分や形式のせいだろう。本著は、ほとんどジェンダー論だ。それに加えて、流暢な三浦瑠璃の世間を一括りに別物と評価しての自分語り。こうした自己特別視と相対的な世間に対する無意識の尊大さが、三浦瑠璃叩きに繋がっていく。関わり方は不器用なのに、語彙だけ的確で器用な自己表現。この後の炎上を知る由もない、アンバランスな三浦瑠璃が見ていて危うい。

    プリミティブなあいつは気に食わないという感情。障がい者と女性は似たようなハンデ。こちらも危うい、乙武さんの話ぶり。切り離せない個性に対し、その生きにくさを差異性として逆利用しながら付加価値化した分だけ、厳しい人生を送ってきた。付加価値で得しながら、差異で様々な色眼鏡に逢い、肉体のハンデを背負う。二人は前向きだが、行間に見る、対話が切ない。女性における肉体のハンデ、三浦瑠璃は性犯罪の被害者でもある。

    今、三浦瑠璃の置かれた状況は分からない。ふふんと世間を嘲り笑っている気もするし、パートナーの苦しみに寄り添い深く傷ついているようにも思う。シャーデンフロイデの現代日本語訳は、メシウマらしい。最低な言葉だ。
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    投稿日:2023.03.30

  • 寧華Yasuka@大企業本社

    寧華Yasuka@大企業本社

    思考法・考え方が好きな乙武さんと三浦瑠麗さん。読者がハラハラ、ドキッとする程の双方からの切り込み感で御二人への理解がより深まりました。
    選挙目前の6月歌舞伎千穐楽で会場の外に出るとスゴイ満面の笑みで乙武さんが待ち構えていた時の笑顔が目に焼き付いています!!続きを読む

    投稿日:2022.11.15

  • kanetaya

    kanetaya

    三浦さんに「女性」としてどうなのか、と角度をつけて乙武氏が聞く。
    男と女などを切り口にすることで、雑で政治的で、人目を引く話にする役を、乙武氏が引き受けているように見える。
    三浦さんは、そこを丁寧に指摘しつつ、少しサービスとして、言える範囲のはなし、限定した話として答える。
    この本の仕立てに、「炎上マーケティング」の匂いぎする。
    勿体ない。
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    投稿日:2022.05.18

  • ちゅん

    ちゅん

    インタビュー形式の自叙伝。なんか面白くない。
    まとめようとしないでダラダラと話してるのが苦手だった。
    立場が固定してる割に固定してませんよみたいな形で話してるのが好きではなかった。そして自分への批判の対応も固定している。うーん。続きを読む

    投稿日:2021.12.07

  • Giorno

    Giorno

    マイノリティのカテゴリを背負いながらも強い存在となった今は称賛される一方でSNSでは理不尽に叩かれ続けている。二人が「それでも、逃げない」わけがフランクな対談の中で明かされていく。

    投稿日:2021.02.21

  • Ashurung

    Ashurung

    https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/RANP0X716WED9

    投稿日:2020.09.13

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