【感想】太陽系最後の日

アーサー C クラーク, 中村 融, 浅倉 久志・他 / ハヤカワ文庫SF
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
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ブクログレビュー

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  • y-tegetege

    y-tegetege

    初めて読んだ。これが昔に書かれたものとは思えない。個人的には、戦艦vs人間のかくれんぼ、が面白かった。

    投稿日:2022.06.14

  • ポポン

    ポポン

    ハヤカワ文庫収蔵の短編集、その第一巻。他の2巻よりも印象に残る短編がちりばめられている。「守護天使」は「幼年期の終わり」の原型になった短編。「太陽系最後の日」「地中の火」はショートショートのようなシニカルさが、「コマーレのライオン」はいまはやりのメタバースの未来を描くような設定。一読の価値あり。続きを読む

    投稿日:2022.03.02

  • サイトム

    サイトム

    このレビューはネタバレを含みます

    クラークの40年代、50年代初期の作品を集めた作品集。

    1.「太陽系最後の日」:太陽の超新星爆発がせまった地球に、さまざまな宇宙人の混成チームが人類を救出にきて、地下鉄にのりこんでしまったりして危機一髪となるが、最後にロケットで地球を脱出した人類を発見する話。
    2.「地中の火」:地下をソナーで探り、地中の高密度空間に都市をみつける話
    3.「歴史のひとこま」:金星人が地球の失われた文明をさぐっていて、ディズニーのフィルムをみつける話。
    4.「コマーレのライオン」:27世紀の停滞した地球文明に刺激をあたえるために、若者がコマーレという都市を訪ねて、ワナをかいくぐって、ロボットと人間の垣根を取り払う技術を持ち帰る話。
    5.「かくれんぼ」:宇宙戦争のなか、高速駆逐艦に追われたスパイが宇宙服ひとつで火星の衛星フォボスに降り立ち、小回りの聞かない駆逐艦の捜索をかわして、援軍を待つ話。
    6.「破断の限界」:方程式もの。宇宙船の酸素供給システムが隕石で故障し、二人の搭乗員のうち、二人とも生きようとすると酸素が足りないが、一人なら生き延びられるという状態になり、毒殺などを画策する話。性格描写がおもしろい。
    7.「守護天使」:『幼年期の終わり』につながる作品で、地球文明の監督者である「天帝」と交渉役の国連事務総長の話、天帝の姿の撮影をここみて、悪魔のような尻尾をもつことが判明する。
    8.「時の矢」:化石発掘現場の研究者たちが、近隣の謎の施設について推測をする。タイムマシンの研究所だったという話。
    9.「海にいたる道」:都市もの。都市文明が没落して、空中輸送と通信技術が発展した社会で、人間が自然のなかで住むのが当然になっている時代、恋人への愛の証明のために若者が古代文明の都市へ旅をして、そこの絵画に胸を打たれる。そこへ宇宙へ出て行った人類がもどってきて、地球の美術作品を持ち出そうとする。若者はいっしょに宇宙に来ないかと誘われるが、田舎の村に帰る。

    このほかに戦中の回顧談、レーダー管制の初期の様子をかいたエッセイ「貴機は着陸降下進路にのっている——と思う」が入っている。

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    投稿日:2021.02.14

  • bukurose

    bukurose

    Eテレの「100分de名著」のアーサー・C・クラークの1回目「太陽系最後の日」を見て、とても面白そうと思い読んでみた。全部で9の短編と1つのエッセイがおさめられている。どれもおもしろくて、未知の未来の状況を垣間見るわくわく感に、ひさびさに浸った。小松左京の短編を読むおもしろさ、10代後半の新鮮な感情に戻ったようだった。

    ・「太陽系最後の日」(1946) 太陽の新星爆発が迫り、大宇宙の貴族を任じてきたアルヴェロン一族は、地球を救うべく地球に向かうがそこには荒廃した都市と自然があるのみだった。帰途に就くと遥か彼方に無数の宇宙船団を発見する。荒廃した地球を目の当たりに見てきたアルヴェロンはその船団が、自分たちの脅威になるだろうと予感する。 救出団には触手があったり、形が無かったりいろいろな星人の姿がさりげなく描かれている。宇宙はいずれ意識体だけになるだろう、と予言した星人の思想も書いている。

    ・「守護天使」(1950) 「幼年期の終わり」の原型になった短編。「幼年期の終わり」の前半部分が描かれている。地球の20大都市の上に何の前触れもなく宇宙船が滞空し、地球は「地球監督官」によって「監督」される状態になった。世界は一つとなり、戦争も無くなった。その「監督官」の姿とは・・

    ・「地中の火」(1947) 地球の地中深く探るレーダーを作ったハンコック教授。はるか地底に人工物が・・

    ・「歴史のひとこま」(1949) 金星からの宇宙船が地球に到着した。その乗組員は爬虫類だったが、出迎える人類は誰もいなかった。が、テープが見つかりそこには一つの穴があり閉じたりしまったりしていたがどんな状況でも立ち上がる。その解析には永い間かかるだろうと言われた。最後に出てきた文字は「ウォルト・ディズニー制作」

    ・「コマーレのライオン」(1949) 26世紀末、文明はほとんど機械化され、惑星間飛行は日常となったが、リチャード・ペイトン3世はなにか充ち足りないものを感じ、禁を犯し曾祖父が作ったという芸術の町「コマーレ」に行くが・・

    ・「かくれんぼ」(1949) 敵の宇宙巡洋艦から逃げているスパイ

    ・「破断の限界」(1949) 二人乗りの宇宙船に隕石がぶつかり、二人でいては酸素が足りなくなる事態に。のんびり屋と几帳面と表面的には対照的な二人。さて・・

    ・「時の矢」(1950) 発掘作業をしている考古学者。すぐ近くに別な研究施設がありそこではタイムマシンを研究しているのがわかり作動してみる話がまとまる。。発掘は巨大な恐竜の足跡を掘りあて、その足跡は次第に歩幅が大きくなり獲物にとびかかろうとしていた。が、足跡のそばにジグザグのタイヤ模様を見つける。と同時に研究所が吹き飛ぶ音が聞こえる。

    ・「海にいたる道」(1950) 未来の地球。月との間を宇宙艇が飛行し、食料合成機が食事を準備する時代でも、人々は牧歌的な生活をしていた。ある日一人の若者ブラントが、海岸沿いにある見捨てられた都市「シャスター」に行くことにした。彼は飛翔艇を使わずに、馬に荷物を積んで徒歩で向かった。何日もかけて彼はシャスターに到着した。そこに大型宇宙船が来て、見知らぬ人間たちが降りてきた。

    2009.5.25発行 2020.2.15第3刷
    続きを読む

    投稿日:2020.09.09

  • nyonboo48

    nyonboo48

    表題作はかねてからなんとなく気になっていて、いつかは読まなくちゃと思っていたところ、「100分de名著」で紹介されたので、これを機にチャレンジ。結果、自分にはまだSFは早いのかもという結論に至る。紹介された表題作はあらすじも分かっているにも関わらずだ。どうにも展開がまどろっこしく感じてしまって頭にすっと入ってこないのです。続きを読む

    投稿日:2020.06.23

  • あぱっち

    あぱっち

    表題作だけ読了。現代の主流のSFとは違って、人類の優位性を謳っており若さが感じられる内容であった。端々に見られるSF的描写は映像として美しさを感じられた。

    投稿日:2020.05.05

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