【感想】風神雷神 Juppiter,Aeolus（上）

無性に洛中洛外図が観たくなります。
図書館で絵画風俗画集を眺め、「あぁ、これがあれで、あれがこれのことか…。」と。
ただ、全図が載っているものが中々見つけられなかったのが残念。

宗達の時代に入り込ん…でしまい、すっかりプロローグのことを忘れてしまうくらいでした。
宗達は空気を読むのがうまいですね。
甲板から飛び降りようとしたシーンが好きです。

下巻も楽しみです。続きを読む

宗達、風神雷神、屏風に込めた気概が歴史の背景と共に読み進めています。
純粋に絵が描きたい気持ちが信長を動かしローマへと下巻の展開はどうなる。さあ宗達になり読んでいこう。

⚡⚡⚡

ってな事で、原田マハの『風神雷神 Juppiter , Aeolus 上巻 』

原田マハさんの本を読む時は何時もどんなアートの旅路へ連れ出してくれるのか楽しみで仕方がない

風神雷神でお…馴染みの俵屋宗達の生きた時代にリンクした壮絶な旅路のお話。

織田信長、狩野永徳、遣欧少年使節、アレッサンドロ・ヴァリニャーノ等々、史実じゃないかと錯覚してしまう程の構想力と美術愛に溢れる内容

ホント美術館へ行って本物の風神雷神を観たいなぁ

2020年56冊目続きを読む

ヤマザキマリさんとの共著の妄想美術館を読んで、気になってた作品です。
史実から明らかではないけど、小説なら許される…ということで俵屋宗達を天正遣欧少年使節に同行させる…とのこと。
天正遣欧少年使節って…８文字熟語…学生の時はこの文字の塊を見ると読みたくないと脳が拒絶した記憶が…。悲劇の少年たちというざっくりすぎる知識しかなかったけど、今、俄然興味が出てきて、まずは天正遣欧少年使節を知りたい…と探して見つけた、Amazonプライムのドラマ、MAGI。すごく面白かったです。そして、実写化されたことで馴染みにくいミゲルとかジュリアンとかいう名前も覚えられました。少年たちのその後についても紹介されていて、歴史に翻弄されつつ人生を全うした彼らに尊敬しかありません。

さて、予習はバッチリ。
風神雷神を読みますよ。
面白い！やはり信長という人物は極悪非道である反面、本当に賢く器が大きく革新的で魅力的な人だったのだとわかる。彼がいなければ宗達も少年使節も活躍しなかったはず。
度胸があって、偏見を持たずに素直な心を持ち、好奇心旺盛な宗達と少年使節達の旅の続きが楽しみだ。
ただ、宗達のキャラクターはちょっぴり鼻につきます。笑。下巻では大好きになっているのでしょうが。続きを読む

予想していたのと違う方向に話が進んでいって、正直最初は「うーん…」となったが、読み進めるうちに面白くなり、ペースが上がってきた。
少年たちの生き生きとした言動がとても好きだ。
そして、ここに出てくる作…品たちを是非実際に見てみたいと思わせる書き方も素晴らしいと思った。続きを読む