グランドシャトー

高殿円 / 文春e-book
(24件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
8
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5
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ブクログレビュー

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  • cherry00

    cherry00

    ルーの本名は最後までわからなかった。
    父の死からルーの生活が一転、義父候補の男性と結婚させられそうになり逃げ出したルー。歯を食いしばって働いて、いつか家族を呼び寄せようと頑張っていたのに。ルーを待っていた現実。真珠との出会いでルーは救われた。真珠はルーだけでなく、いろんな女の子を助けていた。ルーの人生は満足いくものだっただろうか。。。続きを読む

    投稿日:2021.11.02

  • あまぐも

    あまぐも

    +++
    昭和38年、大阪京橋のキャバレー「グランドシャトー」に流れ着いた家出少女ルーは、ナンバーワンの真珠の家に転がり込む。下町の長屋に住み、ささやかな日常を大切にして暮らす真珠を家族のように慕いながらも、彼女に秘密の多いことが気になるルー。そんな中、人を楽しませる才によって店の人気者となったルーのアイデアが苦境のグランドシャトーに人を呼ぶが―。導かれるように出会ったルーと真珠。昭和から平成へ、30年の物語。
    +++

    モデルになった店があるようだが、そんなことを知らずに読んでも充分惹きつけられる物語である。個人的には、読後に知って切なさが増した。キャバレーという偽りのまばゆさの中で、懸命に自分をしゃんとさせて生き抜いてきた女たちの気概を感じる。寂しい者たちが集まってくる誘蛾灯のような場所とも言えるキャバレーという舞台があればこそ、日々を暮らせる女たちがいて、また過酷な明日に向かっていける男たちがいる。ひとりひとりが何かしらの事情を抱え、さまざまな思いを秘めて、きらびやかに着飾り、にぎやかに過ごすひとときは、空しく儚いが、凝縮した人生でもある。そんな中で、終始一貫自らの姿勢を貫いているように見える真珠のすっと伸びた背筋が、尊く見えると同時に哀しくもある。矜持という言葉を思い起こさせる人である。時代は移ろい、昭和のキャバレーは成り立たなくなっても、受け継がれていく魂は確かにあるのだろう。涙にぬれて目覚めるが、内容を覚えていない夢のような切ないやるせなさと、確かな充実感で満たされる一冊である。
    続きを読む

    投稿日:2021.10.24

  • tomojuju

    tomojuju

    この作家さんは本当バラエティに飛んでいる。

    昭和の匂いがする小気味良い作品でしたが、それ以上ではなかったなぁ、という印象

    2021.3.15
    30

    投稿日:2021.03.15

  • yokota3716

    yokota3716

    キャバレーの時代を1人の女性を通して語っているんですね。
    水商売の話なのにダークな部分が無いのが自分は好きです。
    少し物悲しいところはあるけど。

    投稿日:2021.03.05

  • kekenta77jp

    kekenta77jp

    大阪で働くものとして、大阪の物語を読みたいと思い手に取った。ルーと真珠。戦中と戦後。豊かな感情。姫路の資産家に再嫁した母親が、半身不随の夫に載っかるとこが鮮烈に印象。

    投稿日:2021.01.31

  • hito1124

    hito1124

    昭和から平成の約三十年間の世情の移り変わりに翻弄されながら、たくましく生きた「ルー」と、彼女の人生に大きな影響を与えた「真珠」。まるで正反対の二人は、けれどやがて互いになくてはならない存在となってゆく。その女ふたりの絆、それぞれの生き様が細やかに描かれた物語でした。

    話そのものは三十年ほどと大きい年月を扱っているのですが、時代ごとに描かれる二人のエピソードが細やかで、それこそ路地裏の落ちる光加減だとかまで想像できるようなリアリティがあり、タイトルの「グランドシャトー」の盛衰の物語としてというより、二人の己を貫いた生き様を楽しむ物語として、私は面白く読みました。

    光にも本物と偽物がある、けれど偽物の光だって照らされていたなら、人は希望をもって前へ進んでいける。二人は、違う形で、多くの人たちに偽物の光を与え、かりそめでも希望を与えてきた。その逞しさがまぶしく、素敵なお話だと思いました。
    続きを読む

    投稿日:2021.01.04

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