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上田早夕里 / 双葉文庫 (13件のレビュー)
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総合評価:
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uohito
フィクションとは思えないほどリアルに感じました 登場人物に自分を重ねたときに同じような判断なり態度が取れるかは、自分では難しいと感じましたが、そのような時代に生まれなかったことを幸運に思いました
投稿日:2024.01.24
ひとみん
『上海灯蛾』が面白かったので、上海三部作と言われる第一作目を読んでみたけど、『上海灯蛾』よりずいぶん読みにくかった。主要な人物のエピソードをもっと掘り下げて読みたかった。
投稿日:2023.10.31
kikko999
SF作家の上田さんが「戦争と科学」をテーマに掲げて挑んだ歴史長編。「上海灯蛾」が出たばかりの上海租界三部作の第1弾で、直木賞候補にもなった。冒頭で731部隊が絡む話だと分かるが、前振りがちょっと長い。…細菌兵器をめぐる諜報戦が展開される中盤以降も派手さはなく、ノンフィクションを読んでいるようだった。でも戦争小説はそれでいい。続きを読む
投稿日:2023.07.09
ゲスト
満州を統治していた日本の研究所 へ希望を持ち科学者として渡航した宮本。 戦時下とは思えない研究所での平穏な日々 同僚の六川や中国人研究者との交流は 宮本の研究への刺激となっていった。 そんな日常から一…転友人の六川が失踪 してしまう。 宮本の人生も戦火に巻き込まれ、思っても 居ない戦争がもたらした人間の狂気の渦に 巻き込まれて行く。 一度、人の手に武器となる物が渡って しまうと人間はそれを使って正義を唱え 要とするが、それは諸刃の剣でもある。 正義なのか悪なのか、戦争はそれさえも 凌駕してしまう。続きを読む
投稿日:2023.05.12
kemukemu
生態系の頂点に立った人類にとって、最大の敵は細菌、ウイルス。 これを兵器として開発するという愚かさ、実現しない理由は「兵器として実用するためには治療方法を確立して秘密にしておかなければならない」とい…うこと。 実はこれがものすごく経済的に負担がかかるから、というのが文中にも描かれている。 これまで、旧日本軍731部隊などのドキュメントがあっても、正直、よくわからない恐ろしさがまとわりついている感じだった。 ところが、2020年のコロナウイルスで世界は「パンデミック」を経験した。 これで、もう、脅威は目の前に直接イメージされた。 物語の舞台となったのは、満州事変から太平洋戦争終戦までの上海など中国大陸はまさに激動の大舞台。日本人として、また科学者として大陸で最近の研究をするものも無関係ではいられなくなる。 究極の細菌兵器「キング」、その開発者は日本人研究者。 敵も味方も見境なく、文字通り“死滅”する、なぜ、そんなものを「兵器」として使うのか? 人としての葛藤、弱さはもうあたりまえの状況で、何を選択すれば正しい道なのかもわからない。 最終的に、科学者の開発した「原子力」が日本を終戦に追い込む。 この力もいまだにコントロールできているとは言い難い。 なぜなら、それを使っているのは「破滅の王」たる人類自身であるから……。続きを読む
投稿日:2023.05.07
霽
人は誰でも狂気に飲み込まれると感じました。 多様な思想がある中で、同じことが起きないよう願います。
投稿日:2021.09.14
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