【感想】戦艦陸奥〈戦争篇〉~山田風太郎ミステリー傑作選5~

山田風太郎 / 光文社文庫
(3件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
1
0
0
1
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • ktakeuchi

    ktakeuchi

    うーん。山田風太郎は大好きだけど、これは若書きだなあ。載っている短編がどれもこれもしょうもない。
    本の半分を「太陽黒点」がしめているけど、ひねりが足りなくて面白くない。ケレン味がない。後書きによると風太郎自身がこれは失敗作だと言っているそうだが、そのとおりだと思う。わざわざ傑作選に載せなくても。
    本の残りの半分は昭和20年台に書かれた短編だけど、そのままカストリ雑誌の投稿小説って感じで、安っぽいエログロってだけで面白くもない。なにもこんなのを載せなくてもいいのに。
    続きを読む

    投稿日:2018.10.05

  • atm09strsks

    atm09strsks

    戦争をテーマにした内容だからか、ところどころに「不戦日記」と同じような記述が見られる。「潜艦呂号99浮上せず」の九鬼雄一郎の言葉は、そのまま昭和二十年の山田誠也青年の慟哭に等しい。「太陽黒点」にしても「黒衣の聖母」にしても、戦争によって運命が捻じれてしまった悲しい人達の物語として読める。その中で「魔島」は、鬼畜同人もかくや、という内容で、こんな作品が昭和二十五年、戦争が終わって五年しか経たないうちに発表されている。掲載はカストリ雑誌「りべらる」。この雑誌は終戦の年の12月に創刊されたエロ・グロ雑誌なのだが、敗戦からわずか4か月でこんな物が発行されてしまうあたり、日本人の逞しさに脱帽。ついでながら「裸の島」「女の島」あたりは今村昌平が監督したら面白い映画になったかもしれない。続きを読む

    投稿日:2014.08.24

  • yatori

    yatori

    風太郎作品の根底には、常に「太平洋戦争」があります。そのテーマを真っ向から描いた作品が面白くないわけがない!上質の戦争文学であり、ミステリ。特に『太陽黒点』はオススメ。

    投稿日:2007.12.05

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。