落花狼藉

朝井まかて / 双葉社
(22件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
4
8
8
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • makary

    makary

    遊女屋の女将、花仍の生涯。花仍を狂言回しとして吉原を描くのはありかもしれないけど、彼女をもっときちんと描いて欲しかった。冒頭の棒を振り回す姿からこの先はどうなるのだろうと期待したけど少し肩透かしを受けた気分。花仍の成長物語としてもう一度書いてもらえないかな。若菜さんも含めもっと。続きを読む

    投稿日:2021.02.09

  • anri0912

    anri0912

    吉原遊廓創設者とされる庄司甚右衛門とその妻の話。
    やはり遊郭の物語は切なさを伴う。

    遊女を題材にした作品は何作も読んだ事があるが、
    吉原成り立ちについて書かれたものを読むのは初めて。
    吉原と幕府の戦い、知らなかったなぁ。
    かなり興味深く読んだ。

    花仍はジメジメとした感じがなく、一本筋の通った潔い性格で読んでいて気持ちが良かった。
    続きを読む

    投稿日:2020.11.29

  • あやごぜ

    あやごぜ

    江戸初期、幕府公認の遊郭・吉原という町を造り上げた、西田屋甚右衛門の妻・花仍の生涯を描いた作品です。

    公儀と根気強く交渉を重ね、町造りに励む甚右衛門がいつも淡々としているのに比べて、花仍はすぐカッとなったり逆にクヨクヨしたりと、人間味はあるもののそこが女将として若干未熟な部分かなという感があります。ただ、その辺をトラ婆や同業の女将たちがフォローしていて、花仍の周りの女性キャラ達が魅力的なのがさすが朝井さんです。
    公儀からの無理難題や、大火によって町ごと焼失してしまうなど、度重なる困難を乗り越えながら吉原という異世界を作り上げた人々の姿に逞しさを感じました。
    続きを読む

    投稿日:2020.09.21

  • fuku

    fuku

    吉原を一から作り上げた西田屋・甚右衛門。その妻・花仍(かよ)の視点で初期の吉原から移転した後の新吉原の姿まで五十年に渡る歴史を描く。

    御公儀公認の『売色御免』を得るまで十年以上、葦原と呼ばれる湿地を埋め立て建物を建てるために莫大な費用と時間を掛けて、その間にも御公儀からはあれやこれやと注文が入り…と実に大変な事業だったことが分かる。
    なのに御公儀からは吉原の外に遊女の派遣は禁止、夜の営業禁止、さらには新しい場所に移れと次々難題を突き付けられる。その度に名主である甚右衛門は吉原の店主たちから何故そんな難題を突き返さないのかと批判される。
    こんな大変な事業をお上の一言で簡単に引っくり返されるのなら商売替えすれば…とも思うが、吉原の面々は諦めない。
    吉原ならではのシステム、環境、磨き上げた女たち。
    一方で吉原外の、御法度の筈の売色商売もまた強かに生き延びている。

    花仍の西田屋は良心的な店だと思う。遊女たちに無体なことはしないし、年季明け後は嫁入りの世話をしたり、それで出戻って来たり年季明け後にも行くところがなければ遣り手婆として雇ったりしている。それどころか花仍は店の者に甘いと言われるほど遊女たちを思いやっている。
    親に売られた惨めな娘たちが吉原で磨き上げられ、ついに大店の主人や旗本やさらには大名とも渡り合える、外も内も見事な女になる。
    それでも西田屋は女性たちの一番輝く時を奪う外道な商売をしている。その自覚を持って吉原を盛り上げるために花仍は走り続ける。

    吉原の歴史を描くという点では興味深いが、話がサクサクと進むのが勿体ない。もっと掘り下げて欲しかった。

    特に親子ほど年の違う甚右衛門と花仍夫婦の関係は希薄で、甚右衛門が花仍のことをどう思っていたのか分からなかったのが残念。甚右衛門の言葉の端々からそれなりに花仍のことを思っていたことは分かるものの、夫婦としての心の絆はどうだったのか。花仍は知りたがるのは粋じゃないみたいなことを言っていたが、私は知りたかった。
    むしろ番頭の清五郎や幼なじみの由蔵との関係の方がしっかりしていて違和感があった。

    また血の繋がらない娘・鈴も、友達の親が吉原での法度を犯したとは言え甚右衛門により磔刑にされるという恐ろしい出来事がありながら、西田屋の商売を引き継ぐのだが、そこに行き着く心の変遷を描いて欲しかった。

    甚右衛門の時に鬼にすらなる覚悟と忍耐を引き継ぎ、その願いを叶えた花仍だが、嘘と真が巧妙に絡み合う不夜城の進化を更に見守っていく。出来れば若いときに花仍が夢見た一面の桜で彩られる不夜城を花仍に見せて上げたかった。
    続きを読む

    投稿日:2020.09.03

  • 稲石浩司

    稲石浩司

    このレビューはネタバレを含みます

    江戸初期の吉原黎明期の歴史時代小説。

    西田屋の庄司甚右衛門の妻の花仍を創出し主人公と設定することで、江戸初期の吉原の黎明期を生き生きと描いています。
    歴史上の人物として猿若勘三郎(初代 中村勘三郎)が重要な存在として描かれていて、ラストの章では菱川師宣や松尾芭蕉もちらっと登場するという歴史好きへのサービスもあります。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.07.16

  • まーちゃん

    まーちゃん

    このレビューはネタバレを含みます

    図書館で借りたもの。
    江戸時代初期。葦の生う辺地に徳川幕府公認の傾城町、吉原が誕生した。遊女屋の女将・花仍(かよ)は傾城商いの酷と華に惑い、翻弄されながらも、やがて町の大事業に乗り出す――。

    吉原の女将として生きた女の一生。
    すごい世界を見せられた…!

    幕府公認って幕府が主導してたのかと思ってたけど違ってた!
    なんなら幕府は、さらに辺鄙な場所に移れと突然言ってきたりする。
    それでも不屈の精神で立ち向かっていく吉原の人々。すごすぎる。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.06.28

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

本棚の開き方(スマートフォン表示の場合)

画面左上にある「三」ボタンをクリック

サイドメニューが開いたら「(本棚アイコンの絵)」ボタンをクリック

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。