【感想】フラミンゴボーイ

マイケル・モーパーゴ, 杉田七重 / 小学館
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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ブクログレビュー

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  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

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    第66回(2020年度)青少年読書感想文課題図書
    高等学校の部

    内容:
    「少数民族「ロマ」の少女ケジアは両親とともに幌馬車に住み、祭りの開かれる村々を回る移動メリーゴーラウンドで暮らしを立てていた
     町外れの農場に住むロレンゾは話すことに困難があったが、不思議なしかたで動物たちと心を通わせ、動物を癒やす力を持っていた。
     ナチスが猛威をふるう第二次世界大戦下。フラミンゴの群れが舞うフランス南部の美しい自然を背景に、ロレンゾとケジアは兄妹のように友情を深めていく。」
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    投稿日:2023.04.12

  • しょー

    しょー

    ナンシーが語った『フラミンゴが戦争するのか、人種差別するのか、自分とは違うという理由だけで虐殺するのか』
    訳者さんの後書きにもあった、戦争をおこすのは大人だけ。

    大人の行動を見て子供も差別をしたり、攻撃的になったりする。
    自分の行動が子供に影響を与える。そこをきちんと理解して学んでみんなが平和に安全に暮らしていけるようにしないといけない。
    大人も、子供も読まないといけない本やった。
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    投稿日:2021.08.26

  • 羊さん

    羊さん

    英国に住むヴィンセントは、試験が終わったのでフランスへ自由な旅行に出かけたが、フラミンゴの大群の中で体調を崩し倒れてしまう。そんなヴィンセントはロレンゾに助けられる。自閉症のロレンゾは、ロマ(ジプシー)の女性ケジアと暮らしている。ヴィンセントは、なぜケジアとロレンゾがそこで二人で暮らすようになったかを聞く。
     
    第二次大戦中のドイツ軍による障害者やロマへの弾圧をくぐり抜けた二人のストーリーをケジアが語って聞かせるのだが、そういう設定にする必要性が伝わらなかった。
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    投稿日:2020.11.25

  • Mikiko Iriyama

    Mikiko Iriyama

    戦争下で進んでいく物語なのに、悲しくもずっと優しさと温かい空気が包んでいる。

    人の言葉は苦手だけど、人の心と動物の言葉を理解する少年の優しさと強さに胸を締め付けられる…。

    投稿日:2020.11.24

  • E

    E

    このレビューはネタバレを含みます

    2020年度(第66回)課題図書の高校生向け。
    読みたくて購入した。

    1982年の夏、イギリスの青年ヴィンセント・モンタギューは、導かれるようにフランスのカマルグへと向かった。
    そこで病で道に倒れ、ロレンゾに助けられる。
    ロレンゾは発達障害で、動物を癒す不思議な力を持つ「フラミンゴ・ボーイ」だった。
    療養中のヴィンセントは、ロレンゾと共に暮らすロマのケジアから、ながい話をきくーー。

    不思議な感触の物語でした。
    読み終わって物語の冒頭へ戻り、ヴィンセントの回想から始まる額縁小説だったんだっけと思い出しました。
    多感な年頃のヴィンセントは、「行き先は道まかせ」でフランスへ向かいます。
    世界は広いのだから本当はどこへだって行ける、そのことを読者の代わりに体現してくれます。
    ヴィンセントは、フランスの自室で死にかけて、またカマルグで突然の病で死にかけて、生まれ変わったようなもの。
    だから、ロレンゾとケジアの物語に触れて、道まかせでそのまま農場にいるのだと思いました。
    そして、ケジアの語るお話について。
    最近は、戦争を経験した方は亡くなりつつあるので、実体験としての戦争文学はもう生まれず、戦争を少し離れた場所からみるスタイルに移行しているのかなと思いました。
    「ロマ」や「フランス民兵団」という存在も初めて知り、それぞれの国の身近な戦争体験とはこういう風だったのかとわかります。
    ケジアもヴィンセントも、フラミンゴもカポラルもメリーゴーラウンドもみな、ロレンゾという純粋で正しい存在に癒されたかったのかもしれません。
    純粋で正しくあることは、とても難しいからこそ。

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    投稿日:2020.09.07

  • ハリモグラ

    ハリモグラ

    「アーニャはきっと来る」2020.3月刊と、テーマや登場人物が似ている。良かったのだが、読者としては、似た話を書くなら一冊に凝縮させてほしいと思ってしまう。最後にモヤモヤが残った「アーニャ…」だったが、こちらは終わり近くの英国人の部分がサラッとしすぎていて、最後にもうひと盛り上がりあって有無を言わせぬ結末でなかったのが残念。そして、自閉症を扱うには、一部分を捉えて都合よく使った感がしてしまいました。続きを読む

    投稿日:2020.08.24

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