【感想】どうかこの声が、あなたに届きますように

浅葉なつ / 文春文庫
(40件のレビュー)

総合評価:

平均 4.6
24
11
1
0
0
  • 暖かい気持ち

    登場人物の暖かさに救われる気持ちになります。声だけで作るラジオと、文字だけで作る物語から生まれる想像の世界が合わせ鏡のように感じられました。

    投稿日:2019.09.22

  • いつの時代も

    聴く人の傍で寄り添う媒体であるラジオ。
    耳を澄ませば聴こえて来て、聴く人は皆 自分の脳内で今 耳にしている情景を自分色に染めて行く。こんなに素晴らしい媒体が、この世から無くなる事は無いだろう。


    今 人生の真ん中で立ち止まって悩んでいる若い人達に是非 読んで欲しい1冊。
    続きを読む

    投稿日:2020.10.10

ブクログレビュー

"powered by"

  • あかね

    あかね

    ラジオ好きの友人に借りた本。
    地下アイドルを辞めてラジオパーソナリティになった人の話、と聞いて、「あぁ、推しが云々かぁ」と思って先延ばしにしていたんですが、違いました。
    ラジオに人生を救われた人たちの話でした。

    人にはそれぞれ辛い時期があって、何に助けられるのか、わかりません。
    ゲームかもしれないし、アイドルかもしれないし、ラジオかもしれない。
    コンテンツを作る人にも人生があることを忘れてはいけないし、ファンとも助け合えればなおよし。

    助ける、といえば、おばあちゃんが夏海にかける言葉が、優しいけれど力強くて、好きでした。

    私も英会話をラジオで勉強しています。
    貸してくれた友人の家で聴く、ラジオから流れる推しの曲はなぜか特別で。
    この作品も、貸してくれた友人にとって特別なんだろうな。

    孤独な時、逆に一人で居たいけど寂しい時、眠れない時、ラジオを聴いてみようと思いました。
    続きを読む

    投稿日:2023.10.25

  • みーわ

    みーわ

    素敵な作品に出会いました♪
    言葉で人傷つけるのは簡単だけれど、言葉で人を元気づけたり救うことって、意図してできることではないと思う。

    心に大きな傷を負ったラジオパーソナリティの主人公。周りの人の温かさに救われ、知らぬ間に自分もリスナーを救っている。
    人との繋がりがとても素敵に描かれていて、笑顔になったり、うるうるしたり、驚かされたり。
    みんな色々あるけれど、それを乗り越える原動力になるのはやっぱり人の言葉が大きい。

    ラジオはリスナーの想像力。本は読み手の想像力。ひとりの世界。似てるものがあるなぁって思いました。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.01

  • さつき

    さつき

    少し前に読んでたけど、読書仲間に勧められて2回目読了。
    満員電車のなかで泣いてしまった。

    逆境に立ち向かって頑張る人の姿は本当に愛おしい!

    投稿日:2023.04.11

  • TT

    TT

    私も通勤の車内はラジオを好んで聴いています。ラジオの良いところは想像させるところ。スタジオの雰囲気やパーソナリティの表情、またリスナーさんの顔など思い浮かべるのが楽しいですね!
    夏海さんの一生懸命さ、素直さ、愛嬌がリスナーさんを惹きつける魅力なんだろうな
    自分の言葉が、誰かの耳に入り、その後の人生に大きく影響されることもあるなぁ〜っとしみじみ思い、発言は責任あるものに気をつけようと感じました。背中を押してもらえるような、ほっこりする感動の作品です。
    続きを読む

    投稿日:2023.03.29

  • よつば

    よつば

    主人公は地下アイドル時代に心身共に傷を負い祖母の元で目立たぬ様ひっそりと生活をしていた20歳の小松奈々子。

    ある日、突然現れたラジオ局のディレクター黒木に番組アシスタントとしてスカウトされる。

    松夏海の名前でリスナーの悩みに真剣に向き合い、自らも過去のトラウマと戦い続ける。

    顔が見えず、声と言葉だけで相手に伝えなければいけないラジオという媒体の深さを感じ、ラジオパーソナリティの役割の重さを感じる。

    毒親問題を絡めながらラストでは主人公の凛とした決断に胸がすく。

    本作でラジオアプリの存在を知り読後にDL。
    中々良い!
    続きを読む

    投稿日:2023.02.15

  • NO Book & Coffee  NO LIFE

    NO Book & Coffee NO LIFE

     斜陽と言われようと、「ラジオの力」を再認識させてくれる物語で、イイなぁ、とってもイイ!

     主人公の菜々子が、地下アイドルの引退・引きこもりを経て、ラジオ番組のパーソナリティーとしての成長物語が本書の中心テーマです。が、リスナーの変容や成長も同時に描かれます。
     主人公・菜々子のキャラクター、ラジオ番組の企画・制作に関わる人物像がよく書き分けられ、パーソナリティとリスナーの両視点と構成も上手いと思いました。

     加えて、かつて私自身がラジオを聴いていた頃(四畳半一間、風呂なし、トイレ共同、TVなし、もうほとんど『神田川』です)を思い起こさせてくれ、ノスタルジーの世界に浸れた(気味悪っ!)ことで、勝手に本書の株を爆上がりさせました!
     あ〜、あの頃聴いていた深夜ラジオの番組テーマ曲、パーソナリティの声、流行っていた曲etc.がどうしてこうも鮮明に甦ってくるのでしょう。
     本文にもありますが、ラジオは映像がない分、情報量が少ないように思えますが、リスナーはそれを補って想像するんですね。声や音の向こうの世界を! (いよっ! カッコいいよ!)
    何だ、本の世界と同じじゃないですか!

     動画や音楽配信、発信のためのSNSなど、余りにも多様で便利になり過ぎた現在ですが、血の通ったつながりや勇気・激励をもたらすラジオの力に、再注目・脚光を浴びてほしい!
    続きを読む

    投稿日:2022.12.19

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。