【感想】ダークギャザリング 2

近藤憲一 / ジャンプSQ.
(1件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
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ブクログレビュー

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  • タカツテム

    タカツテム

    第1話ラストで詠子が螢多朗の本質を知っていたのは何故だろうと疑問だったのだけど……
    ああ、これは知ってるわ。というかあの時詠子が指摘した螢多朗に関する情報はあくまでも詠子が持つ螢多朗の情報の本の一欠片に過ぎないと判ったときの衝撃たるや
    この第2巻は詠子が主役と言っても差し支えない内容となっている

    実を言うと第1巻の時から詠子の存在が物語にどう影響しているか謎だったんだよね
    本作のオカルト方面に関しては霊に挑む夜宵、霊を引きつける螢多朗と既にオカルトに関する布陣は整っている。なら詠子はオカルトに乗り気でない螢多朗を引っ張るだけが役割なのかと軽く考えていたのだけど…
    これが中々に曲者でしたよ!ある意味詠子って裏ボスポジションに居るんじゃなかろうか?

    螢多朗と同じ霊障をその身に持ち、螢多朗の傍に居ることで何度も危険な目にあっただろうに、守られることへの感謝の気持ちから螢多朗の傍に居ることを選び続ける詠子
    その実態は自分が螢多朗の傍に居る未来を選び続けるだけに留まらず、螢多朗に詠子を守らなければならない未来を選ばせ続けるという恐ろしいもの
    こんなヒロインが居て良いのかとかなり衝撃的でしたよ……

    ただ、そういった面を除けば詠子って普通の人間関係が難しい螢多朗にとって必要な人間なんだよね
    第4話でも第5話でも詠子の行動が螢多朗の命を救ってるし、詠子の人間性に拠って螢多朗はある程度まともな日常を過ごせている
    夜宵との関わりでオカルトの世界に片足どころか半身突っ込んだ螢多朗にとって、詠子はまともな世界に繋ぎ止めてくれる存在でも有る
    だからってあんな方法で螢多朗を監視していたのはドン引きだけど…

    そしてこの巻のメインイベントはやはり第6、7話で詠子が霊の標的と成った事件
    オカルトへ強い抵抗感を持つ螢多朗。けれど、同じ霊障を持つ詠子の為なら霊へ立ち向かえる。でも、いずれ呪いを解けるかも知れない程度では覚悟を固めるには弱い出来事
    今回の事件は螢多朗にとって具体的に詠子を守るために覚悟を決めさせる一件となったようで

    いわば物語が軌道に乗った瞬間であり、螢多朗が主人公として、そして男として守りたいもののために腹を決めた瞬間でも有る
    第2巻を締めくくる気持ち良いエピソードだなと思っていたのだけど……

    全ては計画の内だったとか、やっぱり詠子が裏ボスなのでは?
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    投稿日:2020.07.06

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