【感想】孤篷のひと

葉室麟 / 角川文庫
(11件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • kmsusami

    kmsusami

    江戸時代初期の大名茶人、作庭家小堀遠州が、晩年に巡りあってきた千利休、古田織部、石田三成、後水之尾天皇、沢庵、藤堂高虎、伊達政宗らとのエピソードを回想した、葉室麟の心暖まる筆致での時代小説。

    投稿日:2024.01.11

  • はいなん

    はいなん

    戦国の時代を大名として茶人として生きた小堀遠州の半生を描いた物語、千利休や古田織部、伊達政宗等歴史上の人物が遠州の目を通して書かれいる。特に埋火の章は人の思いや儚さが書かれている。

    投稿日:2023.06.21

  • jerico

    jerico

    千利休以降、純粋な茶人というより、武士であり茶人という人物が増えた事で、茶という文化が独特の重みを持つ様になったんだと感じた。

    投稿日:2022.05.09

  • honno-遊民

    honno-遊民

    大名にして作庭家としても名を残す小堀遠州。
    彼を訪ねてきた相手に、往時を回顧する形式の歴史小説。
    茶道具が各章のタイトルに付され、茶人としてあるいは作庭に関わった人々との交流が描かれる。
    千利休、古田織部、石田三成、加藤清正、後水尾天皇、本阿弥光悦、沢庵、藤堂高虎、伊達政宗等々のエピソード。
    彼らの人物評とともに、彼らと交わす言葉に、茶の心が綴られる。
    「茶で心を安んじるとは、おのれを偽らぬことだ。ひとは世にある限り、身分や力でさまざまにおのれを飾り立てておる。…そのような虚飾を脱ぎ去り、あるのままのおのれと向き合い、おのれを知ることにほかならぬ…」
    「建物や庭の形を見るのではなく、それらを眺めるひとの心を見つめねばならぬと思った。それは、すなわち、茶の心だ」
    「恨みに報いるに恩を以てするのが茶の心…」
    茶の心、すなわち生き方の指針か。
    続きを読む

    投稿日:2021.03.22

  • りな

    りな

    歴史小説で茶道経験者には是非読んで見て貰いたい。読み応えのある作品。
    どこまでがフィクションか分からないが、なかなか面白かった。

    投稿日:2020.10.07

  • masato

    masato

    面白かった
    戦国時代での茶の道を主題とした物語
    千利休、古田織部と異なり、「泰平の茶」を目指した小堀遠州の物語です。
    やはり、どこまでが史実でどこからがフィクションなのかわかりませんが、遠州が目指そうとしていたものが伝わる物語でした。

    ストーリとしては
    戦後乱世の時代、武人でもあり茶人でもある小堀遠州の生涯を語るもので、茶道具にまつわる章立ての、短編連作となっています。
    各章で、遠州のもとに訪れる様々な人との会話から、自らの過去の出来事を振り返る形で、石田三成、伊達政宗、藤堂高虎などとのエピソードを語っていく形です。
    茶道具に秘められた想い、一つ一つのエピソードがしっかり語られ、その中で、遠州の目指す茶の道がより明らかになっていきます。

    「われも生き、かれも生き、ともにいのちをいつくしみ、生きようする心」
    「おのれがいかに生きるか」
    「ひとはひとりでは生きられぬ」

    心にしみる言葉です。

    お勧め
    続きを読む

    投稿日:2020.10.03

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