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吉見俊哉 / 岩波新書 (8件のレビュー)
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y-mitsu
平成の30年を「壮大な失敗の歴史」と捉え、経済、政治、災害、文化、オリンピック、基地問題、人口問題等を取り上げ論じる。希望のかけらもない、ただ失敗の渦巻く時代であったと位置付けている。果たして本当にそ…うなのか?確かに、ポジティブな要素を見つけようにも、見つけられない・・。私たちはこれらの壮大な失敗から何かを学んで、未来に活かすことができるのだろうか。その展望について知りたくなる。続きを読む
投稿日:2023.07.01
eisaku0330
平成の30年間、日本は坂道を転落した 1.現在の日本の低迷 GDPのシェアは18%→6%へ(1/3へ) 世界的視野で捉える 2.日本の失敗の本質 トータルの総括が出来ていない =国債累増により先送…り 高度成長期の体制・制度の改廃が不可欠 ①グローバル化 内向き・鎖国 ②デジタル化 ファックス ③バブル崩壊 ④人口減少・高齢化 ⑤財政逼迫続きを読む
投稿日:2021.09.23
koochann
平成の30年をひとくくりにすると「失敗の時代」という著者の結論は否定できないだけに、笑えない結果である。企業経営、国民経済、そして政治的にも。4つの失敗が➀バブル崩壊、②阪神大震災、③2001年のNY…テロ事件、④東日本大震災と福島原発事故がこの時代「日本が壊れていく時代」を象徴する言葉であることは間違いない。そして社会的にも幼女連続殺人の宮崎勤、オウム真理教、酒鬼薔薇聖斗事件なども失敗の時代を増幅するような出来事として書かれており、失敗の一環とのがりを感じざるを得ない。なお企業経営の失敗の中で、山一證券、東芝、シャープなどの事例にはあまりにも衝撃的だった。アルゴリズムによるフィルターバブルの時代がますます断絶の時代を深めていることは救いのない暗澹たる気持ちにさせられた。続きを読む
投稿日:2021.07.29
amase
問題を先送りにして、適当な対策も失敗し、その失敗を学ぶことなくまた失敗を繰り返す。いまのわたしたちは、失敗を繰り返さないようにその失敗に向き合うということが今までに成功した大きな例がないために、失敗を…繰り返す失敗をまた選んでしまっている。どうせ良くならない、と言って失敗を見つめるより無邪気に他のことで楽しいことをする。それこそが平成の残した最悪の失敗のように思う。続きを読む
投稿日:2020.08.20
人生≒本×Snow Man
まず1章で、世界の財界のことも、日本の財界のことも、私があまりに無知であることに呆れた。特に製造業のことが。 政治や社会、文化についての章は、知識としては知っていても、それが何を意味するのか、という記…述は私を内省へと導く。 失敗からしか学べない。 危機からしか変われない。 著者の姿勢は、読む者を暗澹たる気持ちにさせるが、ここから強靱な思索が営めるかどうかが今、問われている。続きを読む
投稿日:2020.02.28
Στέφανος
はじめに 「平成」という失敗―「失われた三〇年」とは何か 第1章 没落する企業国家―銀行の失敗 家電の失敗 第2章 ポスト戦後政治の幻滅―「改革」というポピュリズム 第3章 ショックのなかで変容する日…本―社会の連続と非連続 第4章 虚構化するアイデンティティ―「アメリカニッポン」のゆくえ おわりに 世界史のなかの「平成時代」―失われる半世紀への序曲 著者:吉見俊哉(1957-、東京都、社会学)続きを読む
投稿日:2019.11.19
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