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幾原邦彦, 内海照子, ミギー / 一般書籍 (2件のレビュー)
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teastrain
14歳ってもどかしい。大人じゃないから立場やお金が自由じゃないし、子どもほど無邪気でもいられない。 アニメのままじゃないか、と思うけど、読みながらアニメを思い出せるレベルだからかなり上手に再現されて…ると考え直した。 ただアニメでは考察されるほど説明されない表現(例えば「ア」のマークの多用やEDの解釈など)は一切配慮なく、謎は解けない。純粋にアニメのノベライズだった。でも、5枚目の皿はどこから来たのか?など描写不足な部分も多々あった。 私は小説で、もっと謎に踏み込むことを期待してたのだけどな。 文字がびっくりするほど少なく、一気に読めるほどの勢いはあった。続きを読む
投稿日:2020.06.23
二つ分のワニ
このレビューはネタバレを含みます
切れても何度でも繋ぎ直すミサンガ 今日誰かと繋がっていなくても、いつかまた繋がる時がくるかもしれないという優しさを感じた。 ずっと三人はハッピーエンドなわけではなく希望と絶望を受け入れた彼らはまた衝突しながらも繋ぎ直していくのだろう。 気になる所があるとしたら、レオとマブの復活があまり理解できなかった。 悠が誓の死という絶望を受け入れて、それでもなお未来に進んでいく中、安易な復活でいいのか…?という疑問が拭えない。 繋いだ手を例えいつか失うことがあったとしても、それでも大切な人と手を繋いでいこう、という話だと思っていたから…生き返ってしまってはその重さに欠ける気がした。 あと個人的には、悠が3年後も誓のことを忘れて居ないという描写が少しでもあったらな…と思った。蕎麦久から目を背けて歩いて行ったからこそ余計に。喪失の痛みを忘れたり、何かの代用で埋めたりするのは違うと思った。あの日カワウソを撃って捨てた兄と繋がりたいという欲望をまた繋ぎ直して、それでも失ったものは戻らないという現実にそれがどうした!と言って欲しかった。どうしても絶望のとの向き合いの描写が足りないと感じてしまった。 「喪失の痛みを抱えてもなお、欲望を手放さないものだけが未来を手にできる」
投稿日:2020.05.08
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