【感想】五つ数えれば三日月が

李琴峰 / 文春e-book
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 2.9
0
2
5
3
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • miyous

    miyous

    想いを寄せていた友人と何年振りかに再会し近況報告しながら昔の想いにひたる。狭い世界観に思うが台湾や日本で暮らしているので狭い訳ではないと思うが、狭い空間と人間関係で生活しているような雰囲気で余計な情報がないので落ち着いて読める。叶う事のない恋を大切に伝えることのできなかった胸のうち。切ない話だった。続きを読む

    投稿日:2024.01.08

  • tpochi0717

    tpochi0717

    中国に留学経験があり、今は台湾人と結婚して台湾で暮らす日本人の実桜と、台湾人で日本で働く私。

    池袋の中華屋さんで再会の食事をしながら
    実桜の台湾での生活の話を聞きつつ
    かつて彼女に思いを寄せていたこと、外国人として、日本で働くことの大変さや、台湾で過ごした日々に思いを馳せながら。

    中国語と台湾語は少し違い、生活の文化も少し違う。
    同じ国かと思ったら、違うみたい。
    続きを読む

    投稿日:2022.07.27

  • i.uko

    i.uko

    大学を卒業すると、それぞれとんでもなく違う人生を歩むことになる。あの頃の私たちはそれを想像できない。
    ステージが進むごとに、自分が自分で無くなっていく。
    大勢の仲間の輪に入って、違和感を与えない様に、小さく笑いながら頷く…この作家さんの文章はいつもそんな感覚を思い出させる。
    その中で、美しく物語の中心にある料理たち。誰にでも平等に、メニューを選んで好きなものを食べて味わい、評価する自由があることが救いだと思った。
    いつか羊肉泡莫を食べてみたい。
    続きを読む

    投稿日:2022.01.02

  • aya

    aya

    夏の暑さ。目線。気まずさ。中国料理の香り。家族。文化の交差。漢詩。ぱっと汲みとれない言葉も多くて、きちんと理解できたかというとそうでもないけれど。中国語と日本語が入り混じる文章が綺麗で新鮮だった。短編も含めて、2人の出会いが穏やかにドラマチックで素敵。(2021.2.21読了)続きを読む

    投稿日:2021.10.24

  • mattaku

    mattaku

    日本で働く台湾人の林妤梅と、台湾人と結婚した浅羽実桜が5年ぶりに東京で再会し、現状を語り合い、過去を追憶しながら過ごす一日の物語。実桜への密かな想いに揺れる妤梅の心の情景が淡く描かれる。ただ物語から分流する中華料理や台湾の風習の説明が長く、早く本流にもどりたい読者には余剰に感じられた。続きを読む

    投稿日:2021.09.23

  • 岸谷

    岸谷

    台湾にルーツを持つ女性と、台湾に嫁いだ日本人女性のお話がメイン。会話よりも情景描写が豊かな小説で、所々漢文が出てくるのが今までにない小説だと感じました。自分が何者なのかわからなくなり、溶けていくような感覚と焦燥感を覚えるお話でした。続きを読む

    投稿日:2021.09.18

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。