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安倍雄太郎 / 小学館 (4件のレビュー)
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やまげん太
日本舞踊を習っています。 日本舞踊を題材にした小説を探していてこの本に出会った。 表紙を見て「BLかな?」と思って読み始めたけど、勘違いでスポ根日本舞踊小説だった。 「ガラスの仮面」男版といったかんじ…で面白いし、日本舞踊の舞台自体に興味がもてる内容。 もっともっとこういう小説があったらいいのに!作者さん、続編出してください。 次回は駿サンに女踊りも挑戦してほしいな。 主人公の日本舞踊の上達スピードが剣道経験者とはいえいくらなんでも早すぎたり、初心者なのに大曲に挑戦しすぎでは、と思うところはあるものの、踊りや稽古の描写が的確で分かりやすく、勉強にもなった。 自分が日本舞踊を習っているだけに、ぶっ刺さりまくり。 主人公は初心者で踊りがどんどん好きになっている最中だけど、 そうではない、長年やってて「何度も辞めたいと思った」という人の気持ちにも触れてるところがいいと思う。 なんでもそうだけど、続けていると楽しいことばかりではなくなってくる。 嫉妬や自分への失望、師匠との関係、人間関係のゴタゴタなど、楽しいだけではないことにも触れているのが誠実だった。 この小説を読んだら、「吉野山」や「橋弁慶」など、実際に日本舞踊の舞台を生で見てみたくなるのでは? 日本舞踊を習っている身としても、とても刺激になった。 私も負けずにもっとお稽古がんばりたい。駿サンが舞台上で感じた、ゾーンのような感覚を味わってみたいと思った。 「お稽古、嫌だな。しんどいな」と思ったときに、ときどき読み返したい本のひとつになった。続きを読む
投稿日:2021.11.04
yanagise
何気なく日本舞踊の発表会のポスターを見ていたら、美少女に誘われて観ることに。「吉野山」「静と知盛」を観て、出演していた演者・吉樹の踊りに魅了される。下心がありつつも、日舞教室に通うことに。 主人公が日…舞初心者という設定なので、日舞を観た感想や踊ってみた感覚などが親しみやすい。 なかなかマイナーなテーマだが、「日本舞踊」を少しでも知るのによい本だと思う。続きを読む
投稿日:2020.07.09
Giorno
日舞を習い始めて一年の素人が国立劇場の舞台に立つなんていう筋書きはファンタジーでしかないが、お稽古事のイロハが門外漢にもよく分かるように書かれているし、登場人物がキャラ立ちしていて続きが読みたくなる。…次作は是非とも姉御の過去の逸話を。続きを読む
投稿日:2019.12.29
Nanami Hatahara
前作の2作と違うテイストで、 今までとは別の面白さがありました。 日本舞踊なんて、さっぱりで何がなんだかわからないというくらいの知識のなさで読み進めましたが、 描写がはっきりとしていて、頭の中でイメー…ジしやすかったです。 登場人物のそれぞれの思いやぶつかり合いがまた良くて、読んでいて応援したくなったり、発表の場では、私までドキドキしたりしました。 おススメです。続きを読む
投稿日:2019.08.12
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