流浪の月

読んでいる間じゅう、焼けた串を耳から差し込まれているような、なおかつキンキンの鉄板を背中に押し付けられているような、痛みと怒りと不快を感じる作品。こんな読書体験は中々ないと思う。

亮も、ファミレスに…いた高校生達も、警察の人達も感情としては全く間違っていないと思う。勿論暴力は駄目だし他人を詮索することも無論やめた方がいいのだが、彼ら彼女らがやっていることも一面的には’普通’な感情であって、なんともやりきれない。

安西さんや更紗の母を肯定する事も出来ないし、文の母を否定する事も出来ない。

父親の限界というか、’産んだ訳ではない’男親の至らなさのような部分も垣間見えるように感じた。
この点は『滅びの前のシャングリラ』で反動のようにこれでもかと’父’を描いているように思う。

個人的には星６つ７つを付けたい作品。すごい。



4刷
2021.4.5続きを読む

早く続きが知りたくてどんどんページをめくってしまった。
読みやすくて、内容もとても好みだった。
凪良ゆうさんの他の作品も読んでみたいです。

他人から見た形と、本人達の思いは全く違うことがこの世の中に沢山あるんだろうなと言うことを教えてくれた。
読み進めたくなる面白さがあるし、読んでて頭の中で想像できる文の像がかなり好き☺️

常識とは交わらない2人の世界が存在すること。家庭環境や体質は好みや考え方に影響を及ぼし、時には世間とズレることもあり得ることを学んだ。

表紙がかわいい、それと本屋大賞受賞ってことで読んでみた。読書デ…ビュー始めの一冊でした。このアイスクリームも続きを読む

結構どっしりとした内容だったけど、なぜか続きが気になって夢中になりました。
本屋大賞受賞は納得です。惹きこまれました。
本当のことは本人しか知らないんだよ、っていうのは今のネット社会にすごく響く...…
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