【感想】ベストセラー伝説(新潮新書)

本橋信宏 / 新潮新書
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
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ブクログレビュー

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  • teeego

    teeego

     自分よりは一世代もニ世代も前のベストセラーの裏話をまとめたもの。
     馴染みがほとんどないといったものについての評価は、自分からは出来ないものであるが、当時のとしては伝説的な編集者やら、出版業界がまだまだ活気に沸いていたことがよくよくわかる。
     ベストセラーとのことで漫画、学習本、雑誌、英単語集、最後はノストラダムスの大予言など幅広く当時の著者にも当たって話を伺っているのは、ノンフィクション作家だからか。
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    投稿日:2022.12.09

  • sugar41

    sugar41

    いわゆる、通常の書籍のベストセラーに焦点を当てた本だと思っていたのですが、少年漫画雑誌や週刊誌なども取り上げられており、ある意味、雑多なベストセラーを、よく言えば幅広くベストセラーを取り上げた本です。
    著者と編集者の好みによって、このような本ができ上がったのだと思います。

    戦後から昭和を通じて、紙媒体は、情報発信において、非常に力を持っていたことを改めて感じました。
    平成、そして21世紀になり、インターネットが発達し、動画サービスやSNSなどが出てくるわけですが、その位置を、紙媒体が占めていた時代の話として、自分は、この本の内容を受け止めました。

    ただ、時代は令和になり、インターネットがこれだけ浸透した以上、紙媒体に、以前と同じ役割を期待するのは無理だと思われるので、今後のベストセラーは、これまでのベストセラーとは異なる形になるのだろうな、とは思っています。
    それがどんな形になるのかはわかりませんが。
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    投稿日:2021.08.22

  • 有井 努 Tsutomu Arii

    有井 努 Tsutomu Arii

    ある世代の人にとっては「ノストラダムスの
    大予言」と聞けば、「ああ、あの本ね。結局
    1999年に世界は滅びなかったなあ」と言う
    感想が最初に出るかもしれないですね。

    あの本はシリーズでは何と600万部も売れた
    とか。
    今では考えられない数字です。

    他にもこの本では、平凡パンチや週間プレイ
    ボーイなども100万部の発行部数を誇って
    いたことに触れています。

    1960年から70年代にかけて、雑誌や書籍は
    熱かったのです。

    その熱源に迫る一冊です。
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    投稿日:2020.10.12

  • yoshinobu0911

    yoshinobu0911

    少しだけ前の世代の内容であったが、少しずつズレながら記憶に残っている。リアルタイムだったのは、『試験に出る英単語』。途中までいって、また最初からやり直して、その繰り返しをしたおかげで、40年経った今でも、先頭の単語がintellectだった記憶が残る。続きを読む

    投稿日:2020.05.04

  • maako

    maako

    学研の科学と学習なつかしい。付録もよく覚えてる。もやしを育てたり、豆腐をつくったりした。今さらながら親に感謝します。

    投稿日:2019.11.26

  • tosyokan175

    tosyokan175

    「ジャストミート!!!」往時の全日本プロレス中継の福澤朗アナの絶叫のように、すべてが自分のツボにヒットする連続攻撃。サイボーグ009のサンデーコミックスからの少年画報で、そこに「科学」と「学習」のツープラトン、そしてポプラ社の「怪人二十面相」の濃厚な表紙がボディにじわじわ効いて、その次は週刊プレイボーイの栗田ひろみ、平凡パンチの麻田奈美の連続下腹部攻撃、次は「豆単」と「でる単」で一転、脳直撃、そしてフィニッシュホールドはノストラダムス!スリーカウントで参りました。だけど、もっとひとつひとつの技に重みがあってもいいとも思いました。雑誌の読み物をまとめた新書だから、それは求め過ぎかも。確かに軽やかな文章の中にもベストセラーについての金言が満載でした。「ベストセラーを作るのは、目に見えちゃダメなんだよ。目に見えないけど、無いと困る本こそベストセラーになる。だから空気なんだ。空気は目に見えないけど吸わないと死んじゃう。それがほんとのベストセラー。」(「試験にでる英単語」著者・森一郎)「タイトルが一番大事。(タイトル会議は)しつこくやれ、著者だけでなく社内的にも」(伊賀弘三良・祥伝社社長)「雑誌は格調が必要。床の間が必要、そいうのがあればあとは何をやっても様になるんだな」(島地勝彦・週刊プレイボーイ元編集長)そう、この本はベストセラーを作った裏方の編集者に光をあて、存在を次代に繋げようという志をもった本なのです。おわりに、に『物書き稼業をしてきた私の第一番のテーマがある。芥川龍之介、太宰治といった文豪の白黒写真につくキャプションに、「1人おいて」という記述が目に付く。1人おかれてしまった人物の人生を追うのが、私が自分に課したテーマであった。そして「1人おいて」いかれてしまった人物の多くが、編集者である。今回、黒子であるべき編集者でも、1人おかれてしまった人物を特定して記録することに努めた。ベストセラー書に人間の顔をつけたかったのだ。』という決意表明が記されています。ライターとしてのスタンスに感動。そういえば、この作者の名前、見たとことありのを思い出しました。立ち読みで買うかどうかすごい迷った「全裸監督 村西とおる伝」の作者でした。村西とおるが「1人おかれた」人かどうかはわかないけど、彼に着目し、今回のドラマのきっかけをつくったのは作者の「黒子を記録する」スピリットの表れかもしれませんね。続きを読む

    投稿日:2019.09.18

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