特選 THE どんでん返し

秋吉理香子, 井上真偽, 友井羊, 七尾与史, 谷津矢車 / 双葉文庫
(7件のレビュー)

総合評価:

平均 3.0
1
0
3
2
0

ブクログレビュー

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  • パラボス

    パラボス

    2020年、8冊目は、主に隙間用にしていたアンソロジー。

    今回は、一言感想を添えて。

    秋吉理香子「神様」
    デビュー作『暗黒女子』を色んな意味で、ミニマムにした感じのイヤミス。「凝縮」じゃなく「ミニマム」ね。

    井上真偽「青い告白」
    大オチは早い段階で気付いた。どぅ、ソコにもってくのか、注目してたが、展開と伏線回収が絶妙。この中では、一番好み。

    友井羊「枇杷の種」
    残念なのは、この位置に配されたコト。次と逆の位置、または最後なら……。アレ⁉️と引っ掛かったトコが……。

    七尾与史「それは単なる偶然」
    らしいと言えば、らしい。ただ、個人的には、好みとは言えない。

    八津矢車「札差用心棒・乙吉の右往左往」
    歴史物苦手の自分。展開的には嫌いじゃないし、キャラもイイ。それでも、脳内映像喚起等、少し難を感じた。

    今回のアンソロジーの拾いモノは、井上真偽。この方は単著を読んでみたい。

    解説は、解説~読む方にも対応しているし、単著を探すのにも有効な親切設計。一方で、コレも個人的見解だが、途中で休憩挟む位、少し親切に過ぎた感もあり。
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    投稿日:2020.02.19

  • 相沢泉見

    相沢泉見

    ・神様/秋吉理穂子
    『神様』とは家出少女にとっての『神様』。泊めてくれる男性のこと。
    東京で少女の連続殺人事件が続く中、家出少女のナナは、同じ家出少女のルイに、男から金を巻き上げる方法を聞く。
    そんな折、ヒロキという男が現れ、ナナを泊めてくれると言う。彼の自宅に行くと、そこには何故か少女の持ち物が……。
    ヒロキが連続殺人事件の犯人かと思われたが、実は彼は被害者の遺族で、事件を食い止めようとしていた。諸々の話から、公になっていないことを知っていたルイが犯人であると分かる。最後はナナが襲ってきたルイを返り討ちにして、新たな殺人鬼となる。

    ・青い告白/井上真偽
    主人公の男子高校生・東は、教師葛西が生徒を自殺に追いやったことを証明すべく奔走する。
    そんな東のクラスメイトの薊は一風変わった女子生徒で「格好悪いところを好きになるのが本当の愛」と語る。
    東は火災がボルダにングの要領で死んだ生徒の靴と遺書を回収し、自殺を事故に見せかけたことを証明してみせる。
    しかし、我が子が自殺したことを知った親が、止められなかったことで自分を責め、自殺をはかってしまう。
    東は事実を暴くことの厳しさを薊から突き付けられ、「格好悪い」と言われる。そのあと薊が口にしたのは、東への告白だった。「格好悪いところを好きになるのが本当の愛」。

    ・枇杷の種/友井羊
    過去の事件のせいで職を転々として下り、今も非正規で働いている主人公の青年・蔦林。自分の身分を隠し、稼いだお金を被害者家族に送りながら慎ましい生活を送っている。職場で正社員の女性・小田切といい関係になりかけるが、ある日の夜、遺体を発見してしまう。その通報がもとで立場が職場にバレてしまった。
    遺体の口には枇杷が詰め込まれており、最近連続して起きている事件の一つと思われる。
    上司の陣野は労ってくれるが、蔦林は退職を余儀なくされる。
    遺体を発見したときに慌てて現場から持ち帰ってしまったものがきっかけで、犯人は神野の息子だと分かる。
    ただ、神野の息子が起こした事件は一件だけで、連続殺人と見せかけたもの。残りの事件の犯人は分からない。
    蔦林はそこで、小田切の発言を思い出す。小田切は幼いころ親から受けた虐待のせいで枇杷が苦手だった。そして、公表されていないはずの事実『遺体の口に枇杷が詰め込まれていた』事を知っていた。つまり、一連の事件の犯人は小田切である。

    ・それは単なる偶然/七尾与史
    売れない作家で小説教室を開いている男・田端が何者かに階段から突き落とされた。四カ月して目覚めたが、記憶を失っており、誰が自分を突き落としたのか分からない。そこで精神科医・大崎から催眠療法を受け、記憶を取り戻そうとする。
    治療が進むと、次第に過去が明らかになる。田端の小説教室には神田という女性の生徒がおり、とても優秀だったが、ある日自室で自殺を図っていた。
    実は、医師の大崎と患者の田端が催眠中に「入れ替わり」を起こしていた。神田は自殺ではなく田端によって殺されており、その田端が自分を「医師の大崎」と思い込んでいた……という話。

    ・札差用心棒・乙吉の右往左往/谷津矢車
    江戸時代。札差―いわゆる金貸し家業を営む吾兵衛に用心棒として雇われたのが、主人公の乙吉。
    吾兵衛は半十郎という男に借金を申し込まれたが、果たして貸しても大丈夫か、乙吉に身辺を探るように言う。
    最近界隈で辻斬りが起きており、吾兵衛は半十郎が下手人なのではないかと疑っているようだ。
    乙吉は半十郎が冬なのに一日縁側に出ていることや、最近は零れ下刀を研ぎに出していることを聞きつけ、吾兵衛に報告。
    吾兵衛はそれらの時事から、半十郎の家の中に遺体があることを見破る。
    半十郎には一人息子がいるが、放蕩者で年じゅう夜遊びをしていた。それを窘めるために刀を取ったが、斬り合いになり、止めに入った奉公人を誤って斬ってしまう。
    真実が明らかになれば家がお取りつぶしになるため、黙って始末しようとして吾兵衛に金を借りに来た。
    吾兵衛はそれを見破り、結局家はお取りつぶしになる。
    乙吉は主の慧眼に心から感心する。
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    投稿日:2020.01.12

  • いなえしむろ

    いなえしむろ

    まぁまぁかなぁ

     ショートショートよりも分量が多いから、少ししんどい。どんでん返しを期待するからです余計に先を急ぎたくなるからだろう。トリックっていうか、ネタは特選ってほどではないけどずるさやだましはないからフェアプレイかな。続きを読む

    投稿日:2019.09.21

  • hisakarei

    hisakarei

    小説推理2018年2月号札差用心棒・乙吉の右往左往:谷津矢車、9月号枇杷の種:友井羊、11月号それは単なる偶然:七尾与史、2019年1月号神様:秋吉理香子、2月号青い告白:井上真偽、の5つの短編を2019年4月双葉文庫刊。シリーズ5作目。いずれも、よくできたストーリーで、それぞれのお話の探偵役が、素晴らしい。楽しめました。続きを読む

    投稿日:2019.09.16

  • takep07

    takep07

    どんでん返しを銘打っていて、騙されないと思っている読者をあっさり騙す本です。
    個人的には「神様」が好きす。
    「それは偶然」には本書自体が登場するというおまけまでついています。笑えました。
    シリーズになっているので、他も読んでみたくなりました。続きを読む

    投稿日:2019.06.15

  • shifu0523

    shifu0523

    【収録作品】秋吉理香子「神様」/井上真偽「青い告白」/友井羊「枇杷の種」/七尾与史「それは単なる偶然」/谷津矢車「札差用心棒・乙吉の右往左往」 
     「どんでん返し」と銘打たれてしまったために、意外なオチにならないのが残念。続きを読む

    投稿日:2019.06.05

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