【感想】アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

SFマガジン編集部 / ハヤカワ文庫JA
(30件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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ブクログレビュー

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  • 大吉堂

    大吉堂

    ああ何て濃密で幸せな読書時間。
    百合という表現は好きではないのですが、百合という表現でしか言い表せない関係性をSFで体現する面白さ。まだSFに慣れていない脳が未知の刺激に反応する悦び。テーマアンソロジーの魅力を恐ろしいほど味わいました。続きを読む

    投稿日:2023.09.02

  • 鴉羽

    鴉羽

    まず表題と装丁が百合SFアンソロジーにピッタリでセンス高い。
    『キミノスケープ』は自分以外誰もいないはずの世界で、姿の見えない誰かの痕跡を見つけていく一人旅。
    注目すべきはこれが「あなた」を主人公にした二人称視点の旅小説ということ。
    小説の世界に入りこんで自由に旅する自分を想像して、有り得ないほど癒された。今すぐここに行きたい。。。
    他『四十九日恋文』『色のない緑』も好き。
    続きを読む

    投稿日:2023.07.17

  • りょう

    りょう

    百合SF短編集。百合と言ってもさほど濃厚な百合表現のある作品はない。どれも短編の醍醐味を味わえる良作だが、中には自分の読解力ではついていけない作品もあった。お気に入りは『四十九日恋文』。四十九日が終わるまで死者と1日1回メッセージできる世界。文字数は49文字から1日1文字減っていく。最後の49日目、果たして死者とどんな1文字を送りあうか。続きを読む

    投稿日:2023.04.15

  • もちど

    もちど

    『キミノスケープ』でぐっと捕まれ、『四十九日恋文』で惹き込まれた。仄かに香り匂う作品からから花束でしたたかにぶん殴られる作品まで、やはり百合はよいぞ……

    投稿日:2022.06.06

  • m.m

    m.m

    世界初の百合SFアンソロジー。幅広い意味での「女性同士の関係性を扱うもの」を集めただけあって、著者それぞれの百合の捉え方が面白い。どの短篇も面白いが、中盤のソ連百合の南木義隆「月と怪物」にやられ、最後の小川一水「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」に止めを刺された。最後に強烈な百合の王道を持ってくるあたり、編集者の力の入れ具合が感じられる。続きを読む

    投稿日:2021.08.15

  • らばぴか

    らばぴか

    長編版「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」が最高だったのでこちらも購入。上述の作品の他、「四十九日恋文」「彼岸花」「月と怪物」「色のない緑」が特に好みだが、非常に上質な粒揃いの短編集でどの作品も大変楽しめた。SFというジャンルについては不勉強だけれど、なるほどセンス・オブ・ワンダーとはこういうことか、他のSF作品にも触れてみたいと唸る一冊だった。特に世界観が好きなのは「彼岸花」「色のない緑」、登場人物の関係性が好きなのは「四十九日恋文」「月と怪物」。TCRは相変わらず全てが最高。続きを読む

    投稿日:2021.07.28

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