ブルーアウト

鈴木光司 / 小学館文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • Ryohei

    Ryohei

    このレビューはネタバレを含みます

    1890年和歌山県串本町で起きたエルトゥールル号遭難事故。その際に生まれた日本とトルコの繋がり。それぞれの子孫が一世紀以上の時を経て出会い、過去の記憶を掘り起こし、未来に繋いでいく。

    歴史としての興味から手に取ったが、生命誕生の奇跡と人生における出会いの大切さ、そしてだからこそ生きて命を繋いでいく必要性があるんだ、ということが強く印象に残った。特にP263〜266では、死の寸前に立つ水輝が生の誕生を、精子が放出され、母親の胎内で徐々に形作られていくシーンを教科書的に、思い描く。そもそも自分が生まれてきたのはとてつもない奇跡であること、そしてその中での出会いはさらに奇跡的であることを考えさせられる点で印象的である。

    ダイビングの経験がなくとも、船や海の知識に乏しくとも、難しい専門知識は連なっていないため読みやすく、また過去と現在の両方の海難事故はとてもリアルで、サスペンスフルで、ドラマとしても非常に楽しい一作。

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    投稿日:2019.10.13

  • ぶるーらいおん

    ぶるーらいおん

    エルトゥールル号遭難事件をベースにした小説。著者はあの『リング』で有名な鈴木光司さん。

    エルトゥールル号遭難時件から始まった「トルコと日本」の交流は、自分の中では最も関心の高い外交事例だ。

    特に、テヘランからトルコ航空機を使って日本人を救出してくれた、いわゆる”100年後の恩返し”は、涙もの。この出来事を知って、トルコが好きになったし、なぜトルコが世界一の親日国であるかも理解できた。今では、いつかイスタンブールに行くことと、和歌山県の串本に行くことが夢になる。

    そんなわけで、「1890年、エルトゥールル号遭難」と文庫本の帯に書かれているのを見ただけで、この本を手に取って書店のレジ前に立っていた。

    物語は、エルトゥールル号遭難と現在に焦点を絞った作品で、1890年と現在を行き来しながら、進む。よって、舞台のほとんどが「海」。スキューバダイビングやヨットの話がかなり詳しく出てくるが、著者の趣味がこれらのことだからだそう。

    結末は、良い意味でほんわか終わってくれるので、安心して読める。

    読み終えて、南紀白浜空港にはどういったよいのかをすぐに検索したほど、串本に行きたくなった。

    トルコ、エルトゥールル号遭難事件、海洋冒険小説、などのキーワードに興味がある方には是非読んでもらいたい。


    ちなみに、この本を読まれた方には、是非この本も手に取ってほしい。

    『海の翼』 秋月達郎 著
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    投稿日:2019.07.28

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