【感想】ゲバラ覚醒 ポーラースター1【電子特典付き】

海堂尊 / 文春文庫
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
3
9
2
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • たまこ

    たまこ

    図書館本。ゲバラは何かの比喩表現かと思って借りたら、ままチェ・ゲバラの本だった。
    実在の人物を主人公にしている本はあまり好みではないが、名前を知っている程度だったからか一青年の物語として楽しめた。登場人物が魅力的で、ほぼ知らない南米が舞台なのに、ドラマを見ているかのように情景が浮かぶのがすごい。
    この青年がどうなっていくのか続きが知りたい
    続きを読む

    投稿日:2023.01.08

  • Bookrium

    Bookrium

    名前と革命家であることぐらいしか知らなかったチェ・ゲバラの生涯を追う作品。伝記的でありながら、かなりのフィクションが混ざっているようで、一つずつ調べるエネルギーはないからどう受け止めて良いのか難しい。
    人名な地名、出来事など、あまりに馴染みがない固有名詞が多くて読み進めるのにとても時間がかかる。
    第二次大戦前後の南米で、欧米からの独立や社会主義と民主主義の覇権争いなど、ものすごい熱気で世の中が変わっていく様子が垣間見えて、まだまだ知らないことがたくさんあることを改めて実感した。
    続きを読む

    投稿日:2022.03.19

  • N

    N

    チェ・ゲバラの青年期が、南米の国々の歴史や文化の描写とともに描かれる。

    ゲバラを英雄視しすぎて、フィクションらしい場面はあった。

    しかし、著者は約200冊にもわたる参考文献をあげている。
    著者のゲバラや描かれる南米の国々への知識は、膨大で、現実に基づくものであるだろう。
    日本では、ゲバラや南米の歴史はあまり知られていない。
    それらを知ってもらうとっかかりとして、著者はフィクションを交え、より面白く、より人に手に取ってもらえそうなこの小説を描いたのではないか。

    そのため、この本はゲバラや南米の現実を知りたいマニアには向かない。しかし、初心者や南米の文化を感じたいという方には大変参考になり、また興味深い作品である。

    続きを読む

    投稿日:2021.02.14

  • yohko_barF

    yohko_barF

    このレビューはネタバレを含みます



    桜宮サーガシリーズは、一旦終了

    デビューから
    一貫して、医療小説を描き続けてきた
    海堂氏の新シリーズは
    なんと、チェ・ゲバラ


    元々、医師だったゲバラが
    革命家になっていく姿を描くという

    海堂氏、ご本人とも
    重なる部分があるのでしょうか…


    本名/エルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ
    1928年6月14日
    アルゼンチンにて誕生

    重度の喘息により
    幼少期は、アルゼンチン郊外で過ごす

    豪農の出でありながら
    新しいモノ好きの母が開く
    自宅のサロンには

    いつも、各方面の著名人、知識人が集まり
    議論を重ねていた

    幼少期から、サロンに出入りしていたゲバラは
    そこで、様々な影響を受けていく


    ブエノスアイレス大学で
    医学を学び、卒業間近になって
    友人と南米バイク旅行をする


    チリでは、臨時特派員のバイトを見つけ
    新聞記事を書き

    エクアドルでは
    バナナ農園で、収穫したバナナの箱詰め作業

    ペルーでは
    癩病専門療養所で
    見習い医師としてボランティア活動をする



    帰路間近に立ち寄った
    ボリビアで
    地雷を踏んでしまい
    友人を失うという悲劇に見舞われる

    失意の底で、帰宅し
    医師免許を取得するも

    ペロン大統領による
    全ての医師を、軍に内包するという
    国策に反発し、故郷を後にする

    親子愛とも、友情とも言えぬ
    大統領夫人であるエバとの永遠の別れ

    ざわつく近隣諸国に
    革命の匂いを感じながら
    南米大陸統一という

    無謀な夢を夢想しながら
    新たな旅へ向かった







    南米の地理や、歴史に関する
    知識がゼロだったので

    少し読み進めては、ググるという
    作業を繰り返していたので

    なかなか進まないし
    名前もややこしいし…



    史実ベースにしてるとは言え
    フィクションなので

    重要な登場人物が
    実際は、天寿を全うしたにも関わらず
    序盤で、死んでしまうとか

    ゲバラの評伝だと思っていると
    大きく間違えるので
    注意が必要だ

    大河ドラマ感覚でいないとね



    とは言え、本書の最後に
    収められた、参考文献の多さに絶句

    南米の歴史から、政治、カルチャー
    人物評伝、文学、写真集、紀行などなど

    実際に、何度か南米にも足を運び
    目にした景色や、空気感を
    しっかり、作品に反映させている

    作者の、この作品にかける
    意気込みは、ハンパない


    気ままな徹底主義者の
    海堂氏らしい
    作品への向き合い方に

    改めて、敬意を評したい



    #ポーラスター
    #ゲバラ覚醒
    #海堂尊
    #チェゲバラ
    #エルネストラファエルゲバララデラセルナ
    #エバペロン
    #エビータ
    #アルゼンチン
    #キューバ革命
    #ブレノスアイレス大学
    #医学生
    #読書好き
    #ブクログ

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.11.11

  • きち

    きち

    昨年キューバへ旅をし、キューバが大好きな国の一つに。そんな旅の途中、至る所で見て、聞いた、チェ・ゲバラ。恥ずかしながらキューバのために戦った人ぐらいの認識しかなく、これは日本に帰ったらゲバラのことをもっと知ろうと思っていたところ出会ったのがこの本。
    学生時代のゲバラが友人とともに南米を旅するお話し。魅力的な南米の国や今後伏線となるようなゲバラに影響力を与える人が次々に出てきて、飽きずに読めた。特に、大統領夫人が魅力的で、本当にこんな方いたの??と思いネットで調べ、美人だなーと思いながら読んだ。


    時代に名を残す人は、やっぱり幼い頃からすごいし、今すぐにでもまたキューバに行きたい!!
    続きを読む

    投稿日:2020.10.11

  • マサユキ

    マサユキ

    このレビューはネタバレを含みます

    ☆☆☆2020年5月☆☆☆


    これは力作だ。
    ゲバラの若き日々を、創作を交えながら一人称で描くという手法は新しい。1950年代の南米をともに旅しているような感覚に陥った。ペロンやエビータ、サンマルティンといった、今までよく知らなかった歴史上の人物についても学ぶことができた。


    もっとも驚いたのは、旅の友のピョートルの死。
    地雷を踏んでという悲劇。
    悲しい気持ちになった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.06.02

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。