平成史

佐藤優, 片山杜秀 / 小学館文庫
(4件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
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ブクログレビュー

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  • chokusuna

    chokusuna

    このレビューはネタバレを含みます

    佐藤優、片山杜秀の対談で、その年に何があったかの簡易な年表とコメント、流行語や流行った歌、本などが挙げられ、それぞれ取り上げつつ、進められていく。平成史、何冊か読んだけれど、こういうのが読みたかったという思い。「共和制だけでなく、あらゆるイデオロギーや主義や主張が議論されなくなった」、「政治の世界ではトートロジーは使ってはいけないはずだった」、(沸き起こる自己責任論に)「一般市民を見捨てた国家を国民が容認したとも言える」、「平成を時系列の積み重ねで成り立っていない雑炊のような時代、または脈絡を失って様々な問題が唐突に噴出するポストモダンの時代、パッチワークの時代とも語ってきましたが」、「平成とは様々な団体や組織が持っていた掟やローカルルールが適用されずに、文化が消失していく時代だったと総括できますね」といったあたりの論点が印章に残った。/「コンビニ人間」、石川達三「金環蝕」、映画「二十歳の恋」(1962年)あたりは手に取りたいと思った。

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    投稿日:2020.06.21

  • naosunaya

    naosunaya

    説明不要なこの二人の対談本、ということで同時代史として一読の価値は十分すぎるほどある。

    ただ、片山杜秀氏の他の著作の圧倒的な面白さに惹かれて手に取った私にとっては、片山氏の佐藤氏への遠慮(忖度)がかなりの残念感(それが象徴的に出ていたのが、片山氏の「シン・ゴジラ」への評価。他の文章ではあれだけ絶賛していたじゃないですか、片山先生!!)。

    佐藤氏は、間違いなく頭の明晰な整理されたトークのうまい人であるが、それだけにその瞬間の分析が速報性が高い、というか、都度都度上書き更新されていく印象が強い(雑誌の連載などでそれが顕著)。それは官僚として必要な資質だとも思うので批判しているわけではない。

    そこにより巨視的、アカデミックなアプローチの片山氏がぶつかることでのケミストリーを期待していたのに、佐藤氏の長広舌のうなずき役になってしまっていたように思えるのだ(一年近く前だが、このお二人のトークショーを新宿で聴いたときも同じような印象を持った)。

    こういうアドリブ企画物みたいな読み物もいいが、お二人の(とくに片山氏の)腰を据えた本を改めて味読したい。
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    投稿日:2020.04.06

  • Kunibo

    Kunibo

    佐藤優と片山社秀の対談。主に政治・社会・経済について、平成の30年を論じる。年代順に様々な事件、出来事を捉えて、平成時代の変化、人の意識、社会の仕組み等の視点で語られており、大変面白かった。特にバブル崩壊から小泉・安倍政権の政策や大震災など、自分との関わりが強い出来事はよく覚えている。自分が知らない情報も多く、振り返ってみればなるほどと思うことも多かった。歴史は時間が経ってみないと判らない。著者の2人は、現在の平成の安倍政権には大変不満らしいが、時間が経ってみれば見方が変わって、いい時代だったと思うようになるかもしれない。10年後に、もう一度この二人の対談を読んでみたいと思う。続きを読む

    投稿日:2019.11.21

  • なごみまくり

    なごみまくり

    何が起きたか、なぜ起きたか。同時代に生きる二人が政治、経済、事件、皇室、文化を縦横無尽に語り尽くす。時代を通覧することで平成の因果が見えてくる。バブル崩壊、オウムテロ、二度の大震災、安倍一強ほか、すべては、裏で繋がっていた。
    お二人の知識や教養の広さに慄きながら、自分の無知具合を恥じました。これだけ物事を深く捉えられたら世界が面白くて仕方ないんじゃないかなあ。少なくとも表面上にだまされる私は不安になる。選挙のたびに大勝と大敗を繰り返すのはどうしてなんだろうとずっと考えてきましたが、ようやく納得のいく答えが書いてあってすっきりした。小泉内閣のやったことの意味も分かった。平成生まれの私はこれから何を後世に残せるのか、またいかに負の遺産をなくせるのか、考えさせられる。
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    投稿日:2019.10.22

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