大岩壁

笹本稜平 / 文春文庫
(5件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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ブクログレビュー

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  • hongoh-遊民

    hongoh-遊民

    零下20度、8000メートル級への登攀物語で、猛暑をしばし忘れんと(笑)。
    ナンガ・パルバットへの冬季登頂に失敗し、友人を失った主人公たちが、リベンジすべく再度”魔の山”へ挑む。
    同行するのは、兄の雪辱に燃える、友人の弟。何やら、思惑ありげな彼のミステリアスな行動と、過酷な天候、さらにロシアパーティーの不穏な動き。
    果たして、登頂に成功するのは、誰なのか。
    キーとなるのは、「極限状態で、人としての正しい意志を貫くことができるのかどうか」。
    書中、主人公たちが自分たちにことよせて話している。
    「金にもならない。…そのうえ命まで失いかねない。そんなことに夢中になれる馬鹿がいるから、逆に世の中は正気を保っていられるんじゃないですか」
    「合理主義の観点からは無駄でしかないことが、人類にとっては心の栄養になるわけだ」
    読書についても言えることだなと、納得。
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    投稿日:2019.08.10

  • hitoyan

    hitoyan

    登攀小説(そんな分野があるかどうかわかりませんが)の中では、私にとってはベスト3に入ると思いました(ちなみにあとの2作品は「神々の山嶺」「氷壁」です)。専門用語が多いと言えば多いのでしょうが、それが臨場感を盛り上げます。また、他の言葉に置き換えられないのだから、必要最小限の使用だと思います。
    登攀のシーンは迫力もあり、心理描写も巧みでページがどんどん進みました。これは「神々の山嶺」を読んだときは、登場人物の体力の消費、山のその時々の条件が響いて読んでいてとても肉体的に疲れたことを思い出すと、迫力を感じたとはいえ、ほどよくあっさりしていたのかな、という気がします。登場人物は極限状況にあると思うのですが、わりと極限の感じが軽めに感じました。
    第三のクライマーの存在が面白いのですが、もう少し書き込んでくれたら、とか、日本に残っている家族の描写とか、でも、そんなことを言っていたら、上下二巻になってしまうなあ、と思い、このスピード感で読み終えるにはちょうど良いのだろうな、と思いました。
    登山は生還して完結するもの(あるいは生還できなかったということがあきらかになって完結するもの、完結でよいのかな?自問しました)だと思いますので、その描写が……、でした。
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    投稿日:2019.07.31

  • bubu-o

    bubu-o

    命を懸けて山に登る。
    理解は出来ないけれど、格好が良い。
    特に他人からは何のためにするか理解できないような
    事に懸命に向かい合う、真摯で本当にカッコいい。

    投稿日:2019.05.31

  • ことぶきジロー

    ことぶきジロー

    笹本稜平『大岩壁』文春文庫。

    山岳サスペンス小説。読んでいて身体が凍えるような迫力のある厳冬期登山の描写が際立ち、サスペンスの要素は少し邪魔のような気がした。その点で減点するものの、総じて面白い作品だった。

    主人公の立原祐二は『魔の山』と畏怖されるヒマラヤの8,000メートル級のナンガ・パルバッド冬季登頂に失敗し、撤退する途中でパートナーの一人である倉本を失う。自らも凍傷により、手足の指を失った立原は5年後に倉本の弟と共に再びナンガ・パルバッドの登頂を目指すが……

    本体価格740円
    ★★★★
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    投稿日:2019.05.12

  • 文藝春秋公式

    文藝春秋公式

    【立ちはだかる世界最大の壁……。緊迫の山岳小説】ヒマラヤで?魔の山?と畏怖されるナンガ・パルバットで友を亡くした立原。決着を付けるべく、再び難攻不落のその頂に挑むが……。

    投稿日:2019.04.04

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